「次の試合は違った姿を…」
確かに京都、湘南、柏と3バックの相手に守備が機能していないのは明白だ。小泉も「構造的に空くところをうまく使えた」とコメントしていたが、ハイプレスに行こうと思うなら、確実にボールを奪わなければ、仕掛ける側は疲弊するだけだ。原口も「プレッシャーがハマらないと、ボールを取った時に乳酸が溜まっている状態なので、誰も輝けない」と苦渋の表情を浮かべていた。
しかし、スコルジャ体制の堅守を取り戻さない限り、浦和の浮上は見えてこない。4試合で勝ち点「2」・19位という立ち位置を踏まえて、改善策を考えるしかないのだ。
「現実は受け止めないといけないですし、焦らないといけないと思っているので。次(3月8日のファジアーノ岡山戦)もホームでやれるのはすごいポジティブ。落ち込んでいてもしょうがないので切り替えて、次の試合は違った姿を見せたいと思います」
関根は毅然とした表情で語ったが、リーダーである彼を中心にチーム全体を奮い立たせていくべきだ。浦和のキャプテンというのは、それだけの重みのある存在。アカデミー出身だからこそ、そのことを強く認識している。
かつて山田暢久、鈴木啓太、阿部勇樹といった偉大な面々が担ってきた役割を自らも遂行し、勝てる集団を作り上げること。それが背番号「14」に課された使命なのだ。
「阿部さんとは一緒にやってるんで、その背中を見てきていますし、40歳までやってましたから、もう語ることすらできない領域ですよね…。自分はそういう重責を背負っている。しかも今年30歳ですし、SBなんで、いろんなことが重なっているんで、もっと頑張らなきゃいけない。やっぱり自分がどうこうというより、チームが勝つことが一番。そのために自分が貢献しないといけないというプレッシャーはすごくあります」
関根は少し前にこう語っていたが、苦境にいる時こそ、キャプテンとしてアクションを起こすべき。前から行くのか、ミドルブロックで構えるのか、低いところで跳ね返すのかといった判断を試合中に行うこと、必要があればスコルジャ監督とすり合わせることも重要だ。
とにかく次の岡山戦で同じことを繰り返すわけにはいかない。今度こそ、浦和の底力を見せられるように、この1週間を大事にしてほしいものである。
(取材・文:元川悦子)