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Jリーグ 2か月前

「僕は悲観していなかった」安西幸輝が見ていた鹿島アントラーズの未来。今の強さは必然?「開幕で負けた時も先を…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

鈴木優磨が鬼木監督から受け取った「メッセージ」

 武藤とマッチアップする安西幸輝も「やっぱり武藤さんにやらせないことを一番意識した」と強調。守備陣の重要度はこれまでの6戦以上に高かったと言っていい。

 そんな鹿島は試合開始から闘争心を前面に押し出した。それを色濃く示したのが、神戸が大迫目掛けて蹴ってきたロングボールに2トップの一角である鈴木優磨がわざわざ競りに行ったシーンだ。

「あれはオニさんが自分を競らせたんで。『簡単に行かせないぞ』というメッセージだと個人的には感じました」と背番号「40」は語ったが、それほどまでに凄まじい勝利への意気込みをスタート時から押し出そうとしたのだ。

 それが奏功し、鹿島は序盤からゲームを支配。左のチャヴリッチが中央に入り込んでシュートを放つなど、前線との好連係を見せつけた。

「流れでポジションを交換してもオニさんは何も言わないので、臨機応変にやってます」と鈴木は話したが、レオ・セアラを含む3人が流動的に動くことで、神戸の守備陣はかなり守りづらかったに違いない。

 いい流れを生かし、鹿島が待望の先制点を奪ったのが33分。GK早川友基のロングフィードにレオ・セアラが左から斜めに走り込み、ボールを胸トラップ。GK前川黛也をかわして右足を振り抜くというスーパーなゴールシーンだった。

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