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Jリーグ 2か月前

「僕は悲観していなかった」安西幸輝が見ていた鹿島アントラーズの未来。今の強さは必然?「開幕で負けた時も先を…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「自分を含めて選手たちが早く順応した」安西幸輝の自信

 2021年夏の鹿島復帰後、相馬直樹、レネ・ヴァイラー、岩政大樹、ランコ・ポポヴィッチ、中後雅喜と目まぐるしく指揮官が入れ替わる中、安西は左SBの絶対的な存在としてこの位置を担い続けてきた。

「丈夫な体に生んでくれた両親に感謝してます」と冗談交じりに語ったこともあったが、今季は単にフル稼働するだけでなく、攻守両面でハードワークし、鬼木監督の目指す組み立ての起点にもなり、前線に上がって決定機にも絡むという多彩な働きを見せている。

「キャンプの頃はチームの戦術を決める大事な時だったんで、試行錯誤しながらやっていましたけど、僕はそこまで悲観していなかった。開幕で湘南(ベルマーレ)に負けた時も先を見ていました。

そこからはオニさんのやり方に自分を含めて選手たちが早く順応した。パスだけにこだわらずいろんなバリエーションの攻撃に取り組み、それができてきているのが、今なのかなと思います」と本人も納得の表情を浮かべていた。

 貢献度の高さは守備にも言えること。この日は相手がギアを上げてきた後半も全くペースダウンすることなく、武藤を封じた。そればかりでなく、広瀬陸斗、酒井高徳という前後半で異なる右SBもケアしつつ、前にいるチャヴリッチ、松村優太をサポート。強固な連係で難敵を寄せつけず、1−0勝利の原動力になったのである。

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