フットボールチャンネル

Jリーグ 2か月前

「僕は悲観していなかった」安西幸輝が見ていた鹿島アントラーズの未来。今の強さは必然?「開幕で負けた時も先を…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

夢ではないサッカー日本代表への復帰

「(武藤や広瀬は)競っても勝てない場合もあるんで、とにかく賢く守ることを意識しました。神戸は何かしらアクシデントがあったのか分かんないけど、勝てたことはすごく大きい。これからどんどん勝っていくチームだと思うんで、早めにライバルをつぶせたことが大きかったかなと感じます」

 安西は確固たる手ごたえをつかんだ様子。チームが序盤7戦で勝ち点を「16」に伸ばし、首位をガッチリと固めたことも大きかったが、鬼木監督との出会いによって彼自身も着実に成長しているのは間違いないだろう。

「攻撃の部分は持ってる力を出せば問題ないと思いますけど、まだまだ守備の部分ではオニさんからもいろいろ言われると思う。そこをレベルアップして、チームに貢献できればいいですね」と本人は前々からの課題である守りの強度を引き上げていく構え。その部分が指揮官の基準に到達すれば、日本代表復帰も夢ではないはずだ。

「代表?もちろん選ばれたら嬉しいですけど、まず鹿島で結果を出さないとそれはないので、しっかりやりたいですね」と安西は謙虚な姿勢を貫いている。今年は30歳の節目を迎えるだけに、7月のE-1選手権が代表復帰のラストチャンスかもしれない。

 だからこそ、もっともっと左SBとして突き抜けてほしい。鹿島の背番号「2」の今後の仕事ぶりにより一層、注視していきたいものである。

(取材・文:元川悦子)

【関連記事】
知念慶は「人にないものを持っている」新・鹿島アントラーズでもう一段階上に行くために。「どれだけボランチで…」【コラム】
樋口雄太が変わる。新生・鹿島アントラーズの看板ボランチとして。鬼木達監督の愛弟子から学ぶこと「脱力しながら…」【コラム】
「同じ道をたどるのではなく」鹿島アントラーズは少しずつ変わる。勝ち続ける中で鬼木達監督が追求する「基準」

1 2 3 4 5 6

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!