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Jリーグ 8か月前

横浜F・マリノスの苦手クラブは? J1ワースト相性ランキング1~5位。何度も“天敵”として立ちはだかったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

3位:大宮アルディージャ

マリノス大宮
【写真:Getty Images】

平均勝ち点:1.2
J1通算対戦成績:24試合6勝11分7敗
得失点:23得点25失点

 リーグ屈指の盟主として君臨してきた横浜F・マリノスの歴史を踏まえると、J1ワースト相性ランキングの3位には意外性のあるクラブがランクインしている。1999年にJリーグへ加盟した大宮アルディージャ(現:RB大宮アルディージャ)は、“やっかいな相手”としてマリノスの前に立ちはだかり続けてきた。

 大宮との戦いの歴史は、マリノスにとって最初から心地の良いものではなかった。

 2005年4月24日のJ1リーグ第7節で、両者は初めて刃を交える。前年に初のJ1昇格を果たした大宮にとって、Jリーグの歴史を体現してきたマリノスとの対戦は単なるリーグ戦の1試合を超えた意味を持っていたのかもしれない。

 DF中澤佑二やDF松田直樹、MF奥大介といった日本代表メンバーを揃えたマリノスは、大宮の気迫に押され、後半開始直後に失点。その後、奥のゴールで一度は追いついたものの、試合最終盤に決勝弾を浴びて1-2で敗れた。

 大宮に対する苦手意識を象徴するかのようなデータがある。マリノスは敗戦を喫した初対決以降も白星が遠く、2009年8月19日のJ1リーグ第22節でようやく初勝利を挙げたが、その間、9試合で4分5敗。堅守速攻を信条とするオレンジ軍団の圧力に屈してしまう試合が多く、強力な攻撃陣はことごとく沈黙させられた。

 大宮との通算対戦成績は24試合で6勝11分7敗、平均獲得勝ち点は「1.2」と低い数値にとどまっている。大敗を喫することはほぼないが、まるで蠟燭の火を吹き消されたかのようにチームから活力が失われるのが大宮戦の特徴だ。

 未勝利記録を断ち切った2009年までに許した5敗における最大点差は2点差で、圧倒的に劣っているわけではないのに勝てないというもどかしさが如実に数字へと表れている。

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