「毎試合、このスタジアムで試合ができたら…」
祖母が他界した3月29日は、右長内転筋損傷、左膝前十字靭帯不全損傷と2度の大怪我を乗り越えた池田が、敵地・IAIスタジアム日本平で行われた清水エスパルス戦の75分から途中出場。196日ぶりにピッチへの帰還を果たしていた。
J1で自己最多の4ゴールをあげ、シャドーのレギュラーもほぼ手中に収めていた昨年9月14日のアルビレックス新潟戦で最初の怪我を負った。順調に回復していた矢先の今年1月下旬。キャンプ中に2度目の怪我を負った直後には、自身のインスタグラムへの投稿で偽らざる思いを綴った。
「今年にかける思いが強かったからこそ悔しい。でもだからこそここで折れることなく目の前のやれることをやる。また一つ自分が成長するきっかけをくれたと思ってます」(原文ママ)
言葉通りに復帰を果たし、6試合目の町田戦で決めた今シーズン初ゴールで湘南の連敗を2で止めた。実はその前のゴールも昨年8月11日の町田戦で、しかも敵地で決めてチームを1-0の勝利に導いていた。
「毎試合、このスタジアムで試合ができたらと思うんですけど…」
相性のよさに思わず冗談を飛ばしながら、3試合ぶりに手にした白星の価値に表情をほころばせた。