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Jリーグ 2か月前

「アマチュアじゃないので」川崎フロンターレの勝負強さの正体はここにある。ACLE躍進の陰に長谷部茂利監督の哲学【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

「ピンチをピンチと思わず」長谷部茂利監督のプロフェッショナルな決断

「ピンチをピンチと思わずに準備はしている。想定外のことはありますけど、僕はそういうことに対処していかなくちゃいけない立場。そういうのにもなるべく早く正しい決断をしなければならない」

 ACLE決勝は文字通り勝者を決める一発勝負だが、指揮官の視界にあるのはこの試合だけではない。「シーズンが終わるわけではないので、リーグ戦もある。それも計算しなくてはいけないので、これで終わりではない」とあくまで先を見据える。

 目の前に試合で最善を尽くす一方で、指揮官として長期的な視点も持つ。100%でなければ代えるという規範も、選手のことを思うのと同時に、シーズントータルで最大の結果を出すためのマネジメントと言えるだろう。

 長谷部監督はよく「正しい判断」という言葉を使う。運を引き寄せるのは周到な準備と正しい判断だ。過酷な日程を乗り越え、川崎をアジア王者へあと1歩のところまで導いた勝負強さの正体はここにある。

(取材・文:加藤健一)
 
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【了】

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