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「それが一番悔しい」佐々木旭が抱いた初めての感情。川崎フロンターレで痛感した怖さ「隙を見せれば一瞬でやられる」

text by 編集部 photo by Getty Images

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佐々木旭
【写真:Getty Images】

AFCチャンピオンズリーグエリート決勝で川崎フロンターレは敗れる

 クラブ史上初のアジア王者へ王手をかけながら、川崎フロンターレはAFCチャンピオンズリーグエリート決勝でアル・アハリ(サウジアラビア)に敗れた。サウジアラビアで行われた同ファイナルズ全3試合に出場した佐々木旭。Jリーグ屈指のディフェンダーに成長した25歳は、敗戦が決まった後のピッチで動けずにいた。

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「悔しい。それだけです」

 ACLエリート決勝から数日が経ってもなお、川崎フロンターレ・佐々木旭の胸には重たい敗戦の記憶が残っていた。アル・アハリとの一戦で、チームは0-2の完封負け。クラブ史上初のアジアタイトル獲得は叶わなかった。

 試合直後の心境について問われると、「悔しさと、何もできなかった自分への苛立ちがあった」と吐露。失点に絡んだ場面や、試合を通じて自身のプレーに納得がいかなかったという。

 「やっぱり力不足だと感じましたし、それが一番悔しかった」

 準々決勝、準決勝とチームは勝ち進んだものの、「個人として何ができたかといえば、正直何もできなかった」と語る。決勝の舞台で対峙したのは、ロベルト・フィルミーノやリヤド・マフレズといった世界屈指の名手たち。スピード、テクニック、間合いの詰め方——いずれもJリーグとは異なるレベルを痛感させられた。

「詰めすぎればはがされる。隙を見せれば一瞬でやられる。そんな相手とピッチで戦えたのはすごくいい経験でした」

 チームは5日夜に帰国。1日のオフを挟んで7日から練習を再開させた。つかの間のオフを佐々木は「寝てました。もう眠すぎて」と言う。心身ともに疲労がピークに達していたことがうかがえる。

「グラウンドに来てみんなと話して体を動かすと、その悔しさも少し忘れられるような感じもします。また試合が始まればそこでしっかりと、もっと上を目指してやっていく」

 佐々木は「この悔しさは、リーグ戦でしか晴らせない」と前を向く。タイトルを獲って再びACLEの舞台に戻る——その思いが胸に刻まれている。

 「準決勝で負けるのと決勝で負けるのでは、また違った悔しさがある。初めての感情というか、一番悔しい思いをした日」

 Jリーグ、カップ戦——川崎フロンターレと佐々木の戦いは続く。

(取材・文:加藤健一)
 
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