9位:カンセキスタジアムとちぎ(212)
使用クラブ:栃木SC
収容人数:2万4,670人(16位)
最寄り駅からの距離:1.2km(16位)
座席種類数:13(24位)
最安チケット価格:1,900円(17位)
所在地人口:51万448人(20位)
栃木SCの本拠地「カンセキスタジアムとちぎ(カンスタ)」は、地方クラブのスタジアムとしては非常に高水準のバランスを誇り、今回のパワーランキングで堂々の8位にランクインした。
スタジアムが位置する宇都宮市の人口は約51万人。全国的には中堅都市で、北関東エリアの中心として安定した観客層を持っている。最寄りの西川田駅からスタジアムまでは1.2kmと徒歩圏内で、立地も悪くない。
カンスタの収容人数は2万4,670人で全体16位。このキャパシティの大きさがランキング上位の要因となった一方で、実情とのギャップもある。2024シーズンのJ2では1試合平均6,238人の動員にとどまり、収容率は26.3%。空席の目立つスタジアムは、規模の大きさが“重荷”として映ることもある。
しかし、J3で戦う2025シーズンは大きなスタジアムがプラスに働くことも。第7節・栃木シティとの“栃木ダービー”では1万2807人の観客が入る大盛況だった。
最安値である自由席のチケット価格は1,900円と比較的リーズナブル。収容規模に対して動員数が伸び悩む現状を踏まえれば、価格設定としては自然であり、ライト層や家族連れを呼び込みやすい水準といえる。
2024年の栃木SCは、Jリーグ全体で33位の平均入場者数を記録。低迷した成績の中でも一定の集客を維持した点は評価に値するが、スタジアムが持つ地力の高さを考えれば、さらに多くの人を惹きつけられるはずだ。
今後、クラブと地域の連携によって、カンスタのポテンシャルをより発揮できる環境が整えば、スタジアムの価値はさらに高まっていくだろう。
