6位：埼玉スタジアム2002（219）

使用クラブ：浦和レッズ
収容人数：6万2,040人（2位）
最寄り駅からの距離：1.3km（20位）
座席種類数：19（10位）
最安チケット価格：2,700円（46位）
所在地人口：135万1,872人（8位）

　浦和レッズは、Jリーグ屈指の人気クラブとして常に多くの観客を動員している。その本拠地である「埼玉スタジアム2002（埼スタ）」は、スタジアムパワーでもリーグトップレベルの存在だ。

　その名称からも分かるとおり、埼スタは2002年のFIFAワールドカップ（W杯）日韓大会に合わせて建設された。6万2,040人の収容人数はサッカー専用スタジアムとして国内最大規模で、Jリーグ創設初期から浦和サポーターに優れた観戦体験を提供してきた。

　最寄りの浦和美園駅からは1.3kmと、アクセスが特別良いわけではないが徒歩圏内。2001年の駅開業当初は周辺にほとんど施設がなく、閑散としており、1日の乗降客数は1000人程度だったが、クラブの人気とともに地域全体が発展した。現在では1日の乗降客数が1万人を超えるなど、スタジアムがまちの成長を牽引してきたと言っていい。

　所在地であるさいたま市の人口は約135万人。周辺人口の多さも安定した観客動員を支えている。自由席チケットは2,700円とリーグ内で46位の水準だが、Jリーグ屈指の集客力を誇るクラブがこの価格で運営されていること自体、“スタジアム力”の証でもある。

　巨大なキャパシティ、高い動員力、地域との共存という三要素を兼ね備えた埼スタは、クラブの価値を支える重要な存在。浦和レッズは、スタジアムの力をクラブの力に昇華させる代表的なチームだ。

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