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Jリーグ 5か月前

裏切り行為!? Jリーグ、移籍で物議を醸した選手5人。批判や誹謗中傷まで…。古巣ファンの困惑や怒りを引き起こした男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:齋藤学(さいとう・まなぶ)

横浜F・マリノスの齋藤学
【写真:Getty Images】

生年月日:1990年4月4日
移籍先:横浜F・マリノス→川崎フロンターレ
移籍日:2018年1月

 2018年1月に横浜F・マリノスから川崎フロンターレに完全移籍した齋藤学は、ユース時代から所属していたクラブのサポーターを怒らせてしまった選手の一人だ。退団後、齋藤は古巣サポーターへとメッセージを送ったが、その言葉が受け入れられたとは言い難い。

 マリノスのユースで育成を受けた齋藤は、2009シーズンにトップチームへ昇格。2017シーズンにはマリノスで重みのある背番号「10」とキャプテンマークを引き継いだ。前年までナンバー10を背負っていたのは、魔法の左足でマリノスのみならず日本代表やセルティック(スコットランド)で活躍した中村俊輔。齋藤は新たなエースとしてマリノスをけん引していく……はずだった。

 しかし、大きな責任を引き受けたはずの齋藤はわずか1シーズン後にマリノスを去ることを決断する。しかも、2018年1月に完全移籍先として発表されたのは“神奈川ダービー”のライバルである川崎。加えて、マリノスでのラストシーズンのほとんどを負傷離脱したまま終えていた点、契約満了によるゼロ円移籍だった点も絡み合い、マリノスサポーターの怒りの矛先は元10番・キャプテンに向いた。

 齋藤は「僕はマリノスが大好きです」「だって、自分の全てが、詰まった、8歳から過ごしてきたクラブですよ。『屑、死ね、裏切り者、怪我治るな』など何を言われてもしょうがない」(2018年1月19日/齋藤の公式インスタグラムより)と、苦しい胸の内を吐露。「今までマリノスの選手として闘ってきたこと、これだけは否定されたくない」と切実な想いを明かした。

 マリノスにタイトルをもたらすような活躍をしていれば、ナンバー10とキャプテンの責務を果たせていれば、移籍先が川崎でなければ、移籍金を残して退団していれば……。齋藤の移籍劇にはそんな“たられば”を感じずにはいられない。

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【了】
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