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　明治安田Jリーグは後半戦に突入している。盛り上がりに欠けるクラブもある中で、好調でファンの期待が高まっているクラブがある。今回はJ1リーグ全20クラブの今季の1試合平均観客動員数を集計し、昨季からの上昇率を計算。上昇率が高いクラブをランキング化し、順位ごとに紹介する。※データは6月30日時点。

5位：鹿島アントラーズ

本拠地：メルカリスタジアム
収納可能人数：3万9,095人
2024シーズン1試合平均：2万3,027人
2025シーズン1試合平均：2万5,276人
前年比：9.8%

　鹿島アントラーズは2025シーズン、1試合平均2万5,276人を動員し、前年比9.8％の増加を記録した。昨シーズンの2万3,027人というクラブ史上最多をさらに上回り、2年連続での記録更新が現実味を帯びている。

　観客数の増加は、クラブに対する期待感の高まりと無関係ではない。2024シーズンは最終順位こそ5位だったが、第9節終了時点では9位と出遅れており、優勝争いには絡めなかった。

　一方、今シーズンは前半戦を8年ぶりに首位で折り返し、現在も4位につける。首位の柏レイソルとは勝ち点3差と肉薄しており、2016年以来となる優勝への期待が高まっている。

　ホームでの成績も好調で、ここまで12試合で8勝2分け2敗。高い勝率は観戦満足度の向上にもつながり、ファンの継続的な来場を後押ししていることが予想される。

　5月11日に国立競技場で開催された川崎フロンターレ戦では5万9,574人を動員。これは今シーズンのJリーグで最多観客数であり、国立開催であることを差し引いても見事な動員数で、注目度の高安は際立っていた。

　鹿島は新スタジアムの建設構想があり、2026年までに方向性を決定する見通しだ。2年連続でクラブレコード更新となれば、新スタジアムの規模や仕様にも再検討が必要になるかもしれない。観客の熱意と期待は、クラブの将来的なビジョンにも影響を与えるかもしれない。