3位:清水エスパルス

【写真:Getty Images】
本拠地:IAIスタジアム日本平
収納可能人数:1万9,594人
2024シーズン1試合平均:1万7,750人
2025シーズン1試合平均:1万9,795人
前年比:11.5%
清水エスパルスは2025シーズンの1試合平均観客数が1万9,795人に達し、前年比で11.5%の増加となった。
チームは今シーズンからJ1に復帰。J2時代の2023年は1万4,393人、2024年は1万7,750人と、2年連続で観客数を増やしており、J1復帰による注目度の高まりが動員増に大きく影響している。
ただし、11%超の上昇率をそのまま受け取ることはできない。スタジアムの収容可能人数を超える動員数の背景には、国立競技場開催の試合がある。
2024シーズンは第33節・横浜FC戦を国立で開催し、5万5,598人を動員。今シーズンは第14節・名古屋グランパス戦を同会場で行い、5万2,847人を集めた。いずれも1試合限りの開催だが、シーズン途中における平均値への影響は大きい。
国立開催を除いた場合、2024シーズンは1万5,647人、2025シーズンは1万6,490人となり、上昇率は5.4%だ。
それでも右肩上がりの傾向に変わりはなく、着実に動員を積み上げている。今シーズン前半戦の平均収容率は82.4%。スタンドをオレンジに染めるサポーターの熱量は高い。最少動員は第3節・サンフレッチェ広島戦だが、この日は平日にもかかわらず1万2,238人を動員し、安定した集客力が際立っている。
今シーズンの平均1万9,795人は、清水が過去にJ1で戦っていたときと比較しても最高ペースで、昇格効果を超え、クラブとファンの結びつきが着実に深まっていることを裏付けている。