2位:横浜FC

【写真:Getty Images】
本拠地:ニッパツ三ツ沢球技場
収納可能人数:1万5,442人
2024シーズン1試合平均:6,963人
2025シーズン1試合平均:9,390人
前年比:34.9%
横浜FCは2025シーズン、1試合平均観客数が9,390人となり、前年から34.9%の大幅増加を記録した。
この伸びの背景には、J2からJ1への昇格が大きく影響している。実際、2023シーズンもJ1で戦い、当時の平均観客数は9,128人。今季の動員は、J1所属時の水準に近い形で推移している。
2024シーズンはJ2で1万人超えのゲームが2試合あったが、今シーズンは6月末時点ですでに4試合で1万人を超えている。
J1とJ2では、アウェイサポーターの数にも大きな増減があることがうかがえる。「ニッパツ三ツ沢球技場」は神奈川県横浜市という立地条件から、公共交通機関でのアクセスが良く、周辺人口も多いため、人気クラブとの対戦時には大きな集客効果が見込める。
今シーズン、1万人超を記録したのはFC東京、川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ、サンフレッチェ広島、そして横浜F・マリノス(7月5日開催)との各試合で、名門クラブや地理的に近いチームとの対戦は、動員増の鍵となっている。
一方で、課題はチーム成績だ。第23節終了時点で18位と苦しんでおり、J1残留争いの真っただ中にある。仮に今シーズンで降格となれば、観客数が再び減少する可能性は高い。
観客の後押しを力に変え、終盤戦での巻き返しを図りたいところだ。スタンドの熱量を維持しながら、クラブとして厳しい局面をどう乗り越えるかが問われている。