9位：柏レイソル
【写真：Getty Images】
本拠地：三協フロンテア柏スタジアム
収納可能人数：1万5,109人
2024シーズン1試合平均：1万2,177人
2025シーズン1試合平均：1万2,381人
前年比：1.7%
柏レイソルは2025シーズンの1試合平均観客数が1万2,381人で、前年比で1.7%の増加となっている。観客の増加はもちろん好材料だが、控え目な印象も受ける。
2023・2024シーズンは2年連続で残留争いに巻き込まれたが、今シーズンはリカルド・ロドリゲス新監督の下、小泉佳穂ら新戦力のフィットもあり、第23節終了時点で首位に立つ快進撃を見せている。
2011シーズン以来のJ1優勝も現実味を帯びてきている中、スタンドのボテージの高まりとは裏腹に、観客数が微増止まりなのは、やや意外にも映るだろう。
その大きな要因として挙げられるのは、「三協フロンテア柏スタジアム」の規模によるところが大きい。収容可能人数1万5,109人はJ1のスタジアム基準をギリギリで満たすサイズ。スタンドの8割以上が埋まることがほとんどで、黄色一色に染まる光景は魅力的であり、相手へのプレッシャーもあるが、新しいファンを呼び込む余地は限られている。
今シーズンはチケット販売が好調で、FC東京戦などでは見切れ席チケットの販売を実施するなど、できる限り動員を伸ばす努力がなされているが、スタジアムの物理的制約を超えることは難しい。
残留争いでも優勝争いでも、チーム状況にかかわらずスタジアムを訪れるコアなファンがいることはクラブにとっての強みだが、今シーズンの成績を追い風に、今後さらにファン層を広げられるかが長期的な成功の鍵となりそうだ。
