7位：京都サンガF.C.

本拠地：サンガスタジアム by KYOCERA
収納可能人数：2万1,623人
2024シーズン1試合平均：1万3,535人
2025シーズン1試合平均：1万4,372人
前年比：6.2%

　2025シーズンのJ1リーグにおいて、観客動員数の前年比が7番目に高いのは京都サンガF.C.で、前年比6.2%増となっている。

　今シーズンの増加以上に注目すべきは、2024シーズン後半から続く観客動員の回復傾向だ。2024シーズン前半戦の平均は1万1,718人にとどまっていたが、後半戦にかけて大きく持ち直し、その勢いを今シーズンも維持している。

　観客の熱を呼び戻した最大の要因は、やはりチームのパフォーマンスだ。2024シーズン前半戦は最下位に低迷していたが、夏の補強が奏功し、後半戦で巻き返しに成功。最終的には14位でシーズンを終えた。そして今シーズンは前半戦を2位で折り返し、2022年の昇格後初の快進撃にファンの関心が高まっている。

　今シーズン最多動員は6月28日に開催されたガンバ大阪との「京阪ダービー」で2万174人を動員した。ただ、このゲームが満員になることは想定済みで、今後入場率を上げていくためには、過去に満員にならなかったカードで多くの人を集めることが重要だ。

　その意味でも、今後控える鹿島アントラーズ戦（第35節）やヴィッセル神戸戦（第38節）といった強豪とのホームゲームは大きな意味を持つ。チームが優勝争いを継続すれば、こうした試合でのスタジアムの盛り上がりがさらなる後押しとなり、クラブにとって新たな歴史の1ページを刻む契機になる可能性もある。