120分の激闘「それに尽きる」
そして2-2のまま延長戦に突入すると、福岡にシュートシーンを作らせないほど、鹿島が多くのチャンスを作る。ただ、96分、99分と連続で鈴木にチャンスが訪れたが決め切れない。誰もが頭を抱えた瞬間でもあったが、116分、エースが踏ん張り結果を出した。
コーナーキックを小川諒也が蹴ると、鈴木はマークする相手ディフェンダーを振り切り頭で叩き込んだ。
120分の激闘に終止符を打った瞬間、最後尾で喜びを爆発させた早川は「タイトルが懸かった一戦で、勝つことが重要だったので、そこは達成できたのは良かったですけど、もっと良い勝ち方ができると思います」と言い、「90分で勝てる試合。チャンスもあったし、最後の失点もいらなかったし、それに尽きると思います」。早川の言葉はチームの総意と言えるだろう。
鹿島は苦みを感じながらも勝利を掴み、これでベスト8に名乗りを上げた。これはきっとチームの未来と現在を考える上で良薬となったはずだ。
(取材・文:石田達也)
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