
北中米ワールドカップ、グループリーグのベストイレブンは?【写真:Getty Images】
FIFA北中米ワールドカップはグループリーグが終了し、決勝トーナメントに進出する32ヵ国が出そろった。手に汗握るグループリーグ72試合のなかで、傑出した成績を残した選手は誰なのか。今回はグループリーグで輝いた選手の中からベストイレブンを選出し、紹介していく。[4/6ページ]
MF:フェリックス・ヌメチャ(ドイツ代表)

ドイツ代表のフェリックス・ヌメチャ【写真:Getty Images】
生年月日:2000年10月10日(25歳)
所属クラブ:ドルトムント(ドイツ)
今大会成績:3試合1ゴール1アシスト
代表通算成績:11試合2ゴール1アシスト
マンチェスター・シティのアカデミー出身のフェリックス・ヌメチャは、ヴォルフスブルクで推進力のある中盤として台頭。
23/24シーズンにドルトムントへと加入すると、同クラブでも成長を続け、ドイツ代表としてW杯メンバーに選出されている。
190cmと中盤としてはかなりのサイズ感でありながら、ペップシティで磨き上げられた配球能力でチャンスの起点となる。もちろん、大柄な体格を活かしたデュエルも魅力のひとつであり、今夏さらなるビッグクラブへのステップアップが期待される選手である。
ドイツ代表にとって、北中米ワールドカップは2大会連続グループリーグ敗退の雪辱を果たす場であった。
ただ、リベンジに燃える分、グループ突破への重圧は大きい。そのプレッシャーを吹き飛ばしたのが、ヌメチャのゴラッソだった。
中盤でボールを受けたヌメチャはバイタルの位置にいたフロリアン・ヴィルツにパス。ヴィルツは再度走りこんできたヌメチャにリターンを出し、そのままダイレクトでゴール右隅に叩き込んだ。
これが先制点となり、勢いづいたドイツは7-1で大勝。ヌメチャは3点目のPK奪取にも絡んでおり、2点に絡む大活躍だった。
コートジボワール戦でも後半終了間際、相手の一瞬の隙を見逃さずキラーパスを送り込み、デニス・ウンダフの劇的決勝点をアシスト。再三の活躍で、ドイツのグループ首位通過に大きく貢献している。
MF:ヨハン・マンザンビ(スイス代表)

スイス代表のヨハン・マンザンビ【写真:Getty Images】
生年月日:2005年10月14日(20歳)
所属クラブ:フライブルク(ドイツ)
今大会成績:3試合3ゴール1アシスト
代表通算成績:15試合6ゴール2アシスト
スイス代表の重苦しい空気を一掃したのは、ヨハン・マンザンビのゴールだった。
現在20歳のマンザンビは、日本代表の鈴木唯人と同じフライブルク所属。中盤の選手ながら、積極的な攻撃参加でチャンスに絡む次世代のスター候補だ。
チャンスがあればドリブルで局面を打開し、ボックス内にも果敢に飛び込む。ラッキーボーイ的な要素も持ち合わせ、W杯欧州予選で挙げた2得点はどちらも後半終了間際に投入された後に記録したものである。
そんなマンザンビをムラト・ヤキン監督はW杯でジョーカーとして起用。流れを変える役割を期待された。
スイス代表の船出は最悪だった。
初戦のカタール代表との試合、スイスは前半開始早々にPKで先制するも、その後は防戦一方の相手に対し突破口を見つけることができず、試合終了間際にオウンゴールで同点に追いつかれてしまった。
続くボスニア・ヘルツェゴビナ代表との一戦でも、前の試合の重い空気を引きずり、0-0の膠着状態に。そんな中、待望の先制点をスイス代表にもたらしたのがマンザンビだった。
途中出場でピッチに入った同選手は、そのファーストプレーでこぼれ球をボレーで叩き込んだ。この得点で勢いに乗ったスイスは追加点をゲット。3点目はマンザンビがこの日2点目となるゴールで突き放し、快勝の立役者となっている。
グループ首位を賭けたカナダ代表との一戦でも、ブレール・エンボロの落としから右足を振り抜き、大会2点目。スイス代表のグループ首位突破の立役者となった。
MF:ジュード・ベリンガム(イングランド代表)

イングランド代表のジュード・ベリンガム【写真:Getty Images】
生年月日:2003年6月29日(23歳)
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
今大会成績:3試合2ゴール1アシスト
代表通算成績:51試合8ゴール11アシスト
ジュード・ベリンガムはイングランド代表の10番である理由をまざまざと見せつけている。
カタールワールドカップで攻守両面の能力をいかんなく発揮し、翌年夏にレアル・マドリードへの加入を果たしたベリンガム。
23/24シーズンは中盤の選手としては異例のリーグ戦19ゴールを記録し、一気にサッカー界を代表するスター選手のひとりへと成長した。
卓越したゴール前の精度、フィジカルを活かした対人守備、さらには20代前半ながら強烈なキャプテンシーをも持ち合わせ、マドリーの中でも絶対的な存在である。
直近2シーズンはチーム事情から守備に奔走する場面も増えているものの、ピッチ内の影響力は弱まっていない。
そんなベリンガムはトーマス・トゥヘル監督からの信頼も厚く、グループリーグ全3戦でトップ下で起用している。
その期待に応えるように、同選手はクロアチア戦から本領を発揮。サイドでボールを持つと、そのままドリブルで持ち上がり、そのまま自ら右足を振り抜き得点を挙げた。シーソーゲームとなっていた中で、個の能力で強引にゴールを挙げた事が、その後の試合展開に影響を与えたことは言うまでもない。
パナマ戦では1ゴール1アシストで全得点に絡む活躍。さらに3試合通して守備への貢献度がすさまじく、被カウンターの場面ではすぐにボールホルダーへ寄せ、反撃の勢いを削いでいる。
前回大会は準々決勝で涙をのんだイングランド代表。その借りを返すべく、イングランドの心臓はピッチを駆け回り続ける。