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日本代表 10年前

ベストイレブンに香川。日本の戦いに一定の評価をする豪州。「日本はこんなもんじゃない」と期待の声も

グループステージで敗退したザックジャパン。同じアジアのオーストラリアはどう評価したのか? 厳しい意見がありつつも、一定の評価をしているようだ。ファンの中には今後の躍進に期待する声もあった。

text by 植松久隆 photo by Getty Images

香川をベストイレブンに選出

ベストイレブンに香川。日本の戦いに一定の評価をする豪州。「日本はこんなもんじゃない」と期待の声も
オーストラリアメディアは日本に関して「香川真司の頑張りもあった」と評した【写真:Getty Images】

 コロンビアに1-4と完敗した日本のグループリーグでの敗退が決まった。その試合を受けて、同じアジアからの参戦で共にグループリーグで散ったオーストラリアは、どう反応したのだろうか。

 同じ日に行われたウルグアイ対イタリアでルイス・スアレスの「噛みつき」というセンセーショナルな事件が起きたことで、最終節までもつれた日本戦を含むグループBの争いは、比較的地味な扱いとなってしまった。

 相変わらず通信社の配信記事が多い中で、FOX SPORTSは自前の試合レビューを掲載する独自性を見せた。

「日本1-4コロンビア 日本完敗、アジア第2の敗退決定国に」という見出しのそのレビューでは、まずは「これからも喜んで見守っていきたいチーム。ディフェンス力も確かで、戦術的にも抜け目なく、ファルカオを欠いてなお世界有数の破壊力をもつ攻撃陣を擁する」とコロンビアを絶賛。

 かたや、日本に関しては「80分までは1-2で負けていたものの、試合を優位に進めていた。ようやくその存在感を発揮した香川真司の頑張りもあった日本は、もう少し違う結果をこの試合から得ることも可能だったはずだ」と評した。

 個人としての香川の評価は、見せ場を創り出せなかったコートジボワール戦、悔しいベンチ・スタートとなったギリシャ戦とは異なり、かなり高い。

「結局、ゴールラインを割れなかったが、非常に見応えのある試合の中で存在感を発揮した。12ヶ月間の彼らしくない日々の後、ようやく本調子を取り戻したようだ」と総評でも再度言及されてポジティブな評価を受けた香川は、FOX SPORTS選出のこの日の「ベストイレブン」にも、コロンビアのハメス・ロドリゲスらと並んで選出された。

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