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日本代表 10年前

NZ戦の意外な見どころ。大迫、豊田らがゴールすれば記念すべき国立100人目の得点者に

text by 河治良幸 photo by Getty Images , Asuka Kudo / Football Channel

「最終的には個人の勝負になる」(大迫)

NZ戦の意外な見どころ。大迫、豊田らがゴールすれば記念すべき国立100人目の得点者に
岡崎慎司【写真:Getty Images】

 かつて香川が代表戦でゴールに見放されていた時、「生粋のストライカーは自分。(香川ではなく)俺を批判して欲しい」と語っていたように、得点のこだわりは誰よりも強いものがある。相手のブロックを切り裂くような走りから、周りのパスをタイミング良く呼び込むことができれば、得点の可能性はかなり高い。

 岡崎に関してはマインツで結果を出している1トップでの可能性も指摘される。ザッケローニ監督は「私の記憶が正しければ、彼をセンターFWで使った時、皆さんから“なぜ岡崎がセンターFWなのか”と言われたことがあった」と笑みを浮かべながら語った。岡崎は「個人的にはどこで出ても点を取る形を持っている」と前置きしながら、次のように付け加えた。

「(代表でも)何回も1トップで試してもらってるけど、マインツでは練習から良くやっているので、ここに出してというのもイメージできている。でも代表では普段から右の方が多いので、その方がイメージは湧くのかなと思います」(岡崎)

 その1トップから得点を狙うのは大迫勇也と豊田陽平だ。大迫は昨年のオランダ戦でショートカウンターから見事なゴールを決め、日本代表に定着する大きな足掛かりを得た。前日のシュート練習では川島などに向け強烈な弾道を放っていた大迫。ドイツでの挑戦をスタートさせたストライカーは「最終的には個人の勝負になる。ゴールに向かって行きたい」と意識を強めている。

 大迫は柔軟な身のこなしと、一瞬で間合いを外す巧さ、来たボールを完璧に捉える技術を融合したフィニッシュが売り。これまでも対戦相手との駆け引きよりも、味方とのイメージ共有を課題としてきたが、ニュージーランド代表のDFにもフルタイムで苦しめられることはないだろう。良いタイミングでラストパスを引き出せるかが得点のカギになる。

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