存在感高める山口。急激な台頭はザックにとってもうれしい事実
その代役を務めるのは山口蛍になるだろう。W杯メンバーに招集されたボランチ4人を大雑把に分類すると、遠藤保仁と青山敏弘は攻撃型、長谷部と山口は守備型。
スクランブル態勢で戦わざるを得ない状況ならともかく、スタートから遠藤と青山を並べる考えは「バランス」という言葉をよく使う指揮官の頭の中にはないだろう。
もっとも、5試合連続スタメン出場中の山口は持ち味であるボール奪取能力やカバーリング能力の高さに加え、試合を重ねるごとに、よりアグレッシブなインターセプトや攻撃参加によってピッチ上で目立つようになっており、誰かの代役ではなく主力を担える存在になってきている。
誰と組んでも好パフォーマンスを見せられる万能性の高さもあり、戦力的な要素だけを見れば、現時点でボランチの一番手として考えていいくらいだ。
長谷部の状態が不安視される現状では、山口の急激な台頭はザッケローニ監督にとってもうれしい事実だろう。コスタリカ戦のようなパフォーマンスをザンビア戦でも引き続き出せれば、山口がコートジボワール戦のピッチに立つことになっても全く驚きはない。
【了】
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