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ザンビア戦前日プレビュー。W杯前最後の試合に臨む日本代表。順調だった調整プラン、これまでよりも本番を意識した戦いへ

text by 神谷正明 photo by Getty Images

存在感高める山口。急激な台頭はザックにとってもうれしい事実

コスタリカ戦前日プレビュー。W杯前最後の試合に臨む日本代表。順調だった調整プラン、これまでよりも本番を意識した戦いへ
その代役を務めるのは山口蛍になるだろう【写真:Getty Images】

 その代役を務めるのは山口蛍になるだろう。W杯メンバーに招集されたボランチ4人を大雑把に分類すると、遠藤保仁と青山敏弘は攻撃型、長谷部と山口は守備型。

 スクランブル態勢で戦わざるを得ない状況ならともかく、スタートから遠藤と青山を並べる考えは「バランス」という言葉をよく使う指揮官の頭の中にはないだろう。

 もっとも、5試合連続スタメン出場中の山口は持ち味であるボール奪取能力やカバーリング能力の高さに加え、試合を重ねるごとに、よりアグレッシブなインターセプトや攻撃参加によってピッチ上で目立つようになっており、誰かの代役ではなく主力を担える存在になってきている。

 誰と組んでも好パフォーマンスを見せられる万能性の高さもあり、戦力的な要素だけを見れば、現時点でボランチの一番手として考えていいくらいだ。

 長谷部の状態が不安視される現状では、山口の急激な台頭はザッケローニ監督にとってもうれしい事実だろう。コスタリカ戦のようなパフォーマンスをザンビア戦でも引き続き出せれば、山口がコートジボワール戦のピッチに立つことになっても全く驚きはない。

【了】

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