フットボールチャンネル

ギリシャ戦、問われる10番の真価。香川が誓った雪辱「ここで気持ち折れようなら4年間は何だったのか」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

香川と長友の左サイドが起点を作れるかがカギ

 初戦からギリシャ戦の間には、ベテラン・大久保嘉人らから奮起を促すような言葉もかけられたという。

「次に切り替えて行こうって話はしましたし、自分もその気持ちでいるんで。今はもうもう切り替えています。

 もちろんチームとして話し合ったことは大事ですし、何よりもまだ1試合終わっただけなんでね。ここで気持ちが折れているようでは、この4年間、何のためにやってきたって話ですから。

 明日の夜7時(キックオフ時刻)になったら、最初から全力でチームのために戦うことが大事ですし、ボールタッチとか、ヘンな天候とか、相手のこととか全く気にしない。自分は最初から90分間、試合に入ることだけ考えて頑張ります」と無心になってガムシャラにピッチ上で走り回ることを誓った。

 香川が本来の左サイドで出る場合、相手の右サイドバック・トロシディスとのマッチアップが1つの注目点となる。

 清武弘嗣も「相手の15番が積極的に上がってくるので、そこのサイドは突けると思うし、日本は左からの攻撃で右で仕留めるっていうのが多いので、うまくハマればチャンスになると思う」と強調した通り、香川と長友佑都がこれまで通り、起点を作れるかどうかが勝負の大きな分かれ目になる。

 そういう相手の分析を頭に入れつつも、それに縛られることなくプレーできるかどうか。そこが、香川が本来の怖さを取り戻せるか否かの分かれ目となるだろう。

 キャプテンの長谷部誠も公式会見で「真司は僕らのチームには非常に重要な選手なので、やってくれると思っています」と期待を込めて語った。ギリシャ戦は、コートジボワール戦で輝けなかった10番の真価が問われる一戦となる。

【了】

関連リンク

代官山蔦屋書店、初のサッカートークイベントついに開催!
遠藤保仁、W杯を語る。日本サッカーが手にした知性
【ダイジェスト動画】日本、本田のゴールで先制するもコートジボワールに逆転負け
強いやつに勝ちたい。世界中に認められたい
日本代表・山口蛍の『判断力』の磨き方
伸ばす力 世界で輝く「日本人選手」育成レシピ
僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代
本田圭佑選手プロデュースサッカースクール
柿谷曜一朗のサッカースーパーテクニックバイブル【DVD付】
大久保嘉人のサッカー攻撃テクニックバイブル
サッカー日本代表 きゃらぺた エンブレムVer.
サッカー日本代表 きゃらぺた 香川 真司Ver.

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top