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スペインメディアが見た日本。「日本代表はボールを手にした。だが、最も大事なものに欠けていた」。低い枠内シュート率、明暗を分けた決定力の差

text by 山本美智子 photo by Getty Images

本田の日本代表における重要性が逆に弱点に

スペインメディアが見た日本。「日本代表はボールを手にした。だが、最も大事なものに欠けていた」。低い枠内シュート率、明暗を分けた決定力の差
香川にとっても、代表レベルでは世界の壁は高かったことが明らかになった【写真:Getty Images】

 前試合、ギリシャ戦でベンチスタートした香川が再びスタメン出場を果たし、前回の2戦に比べるとずっと良い内容の試合を行なったとはいえ、クラブでは世界レベルで肩を並べる香川にとっても、代表レベルでは世界の壁は高かったことが明らかになった。

 マルカ紙は「ようやく香川のベストバージョンが現れ、本田とうまく絡んだものの、サムライが得た好機を大久保は生かすことができなかった」と記した。

 ザッケローニ監督は“ベストバージョンではなかった”香川をギリシャ戦でベンチスタートさせたものの、後半にはやはり彼に頼らなければならなかった。そして、全てがかかった第3戦、コロンビアとの対戦では再び香川に戻ってきたところに、日本代表の攻撃陣の層の薄さ、限界が集約されていたと言えるだろう。

 あるスペインのラジオ局は、本田の日本代表における重要性が逆に弱点につながったと分析した。本田が輝く時、代表も輝く。だが今回、試合でフィジカル的に無理があることがピッチ上で明らかだった本田の体調が代表全体に影響したという考え方だ。

 いずれにせよ、「2002年、2010年に期待されたような質を求められる飛躍をできずに、日本代表は終わった」(スポルト紙)のだ。スペイン視点で見ても、南アフリカW杯での日本代表の活躍が未だに脳裏に残っているだけに、残念な結果となった。

【了】

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