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話題の中心はコロンビア。引き立て役に過ぎなかった日本。フランス人の認識は“駄目プレーの代名詞=日本人”

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

岡崎のゴールには評価も話題の中心はコロンビア

 日本の戦いぶりについての記述はほとんど見つからなかったが、レキップ紙は戦況についてやや深く掘り下げていた。

『主力を温存させたにもかかわらず、コロンビアが最終戦もそつなく勝利を手にした。まだ第2ラウンドに勝ち抜ける望みを残していた日本は、勇敢に戦い、実際、試合の大部分を制していたといえる。しかし最後のアクションで正確さを欠き、屈強な南米人に対峙するパワフルさも足りなかった。

 あくまで効率よく戦うコロンビアに対し、チームプレーで応戦する日本は内田(14分)、香川(26分)、本田(33分)、大久保(36分)らが惜しいチャンスを得たが決めきれず、ハーフタイム直前にようやく岡崎のヘッド弾で同点に。

 しかし後半、マルチネスとロドリゲスの元ポルト同僚コンビが、日本を断裁。マルチネスのパワーとスピードは、日本のディフェンス陣を苦しめた』

 また、『コロンビアが日本戦でまたも印象的な試合!』と見出しを掲げて一方的にコロンビア側について書いているパリジャン紙も、岡崎のゴールについては、素晴らしいヘッド弾だった、と描写している。

 これらの記事に対して読者の反応はなかなか活発だったが、それらはすべてコロンビア勢を褒め讃えたもので、「これでファルカオがいたら、準決勝は間違いなかった」「ファルカオとロドリゲスのコンビプレーが見たかった」「スアレスのいないウルグアイよりもファルカオのいないコロンビアのほうが強い」と、この南米勢の無限のポテンシャルについて、熱く意見がかわされているものばかりだった。

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