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既に100億円以上投入したクラブが5つも。移籍市場前半戦を総チェック! 欧州で最も戦力アップに成功したのは?

text by 海老沢純一 photo by Getty Images , Kazhito Yamada / Kaz Photography

マドリーもハメス獲得へ。チェルシーはジエゴ・コスタ獲得で懸念解消

 宿敵レアル・マドリーは、バイエルンからトニ・クロースを獲得。移籍金は、3000万ユーロ(約41億円)以上は確実と見られているが、W杯での素晴らしい活躍も記憶に新しい。シャビ・アロンソに依存していたゲームメイクの面でより厚みを増す補強、さらに長期的展望として有効だったと言えるだろう。

 さらに、モナコに所属するコロンビア代表のハメス・ロドリゲスをまたしても100億円以上の金額で獲得に迫っている。マドリーにとって、現在最も旬な選手を獲り逃すなどビジネス的にも許されないことなのだろう。

 しかし、それに伴ってディ・マリアの放出を検討している。ディ・マリアは昨シーズン、アンチェロッティ監督によってセンターハーフで起用されたことで豊富な運動量や展開力といった新たな一面が開花しただけに懸命な判断とは言い難いが…。

 昨シーズンのリーガ王者アトレティコ・マドリーは、チェルシーにエースのジエゴ・コスタと左SBフェリペを売却。しかし、その穴はバイエルンからマンジュキッチを、グラナダからシケイラを獲得したことで埋まった。

 プレミアリーグでは、昨シーズン2位に終わったチェルシーが活発な動きを見せている。アトレティコからジエゴ・コスタを獲得。最大の懸念材料だった「絶対的な存在となれるセンターフォワード」をついに獲得した。

 さらに、アシュリー・コールが抜けた左SBには同じくアトレティコからフェリペ・ルイスを獲得。中盤にはバルセロナからはプレミアを熟知するセスク・ファブレガスと、スペインから有力選手を相次いで補強。

 セスクの獲得は、アーセナルファンとベンゲル監督を“刺激”する補強となり、ビッグロンドンダービーは更に燃え上がるはず。今後の対戦が楽しみなカードとなった。

 その他、クロアチアのハイデュクからマリオ・パサリッチを獲得。1月の移籍市場でサンテティエンヌから獲得し、そのままレンタルで残留していたクル・ズマも加わった。

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