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既に100億円以上投入したクラブが5つも。移籍市場前半戦を総チェック! 欧州で最も戦力アップに成功したのは?

text by 海老沢純一 photo by Getty Images , Kazhito Yamada / Kaz Photography

レヴァンドフスキ加入のバイエルン。破壊力が更に増す

 長友佑都の所属するインテルは、ユナイテッドからネマニャ・ビディッチを獲得。32歳となり全盛期とは言えないものの、世界トップレベルでの豊富な経験は、もはやビッグクラブとは言えなくなったインテルにとって大きなプラスとなるだろう。

 本田圭佑の所属するACミランは、クラレンス・セードルフ監督に代わってフィリッポ・インザーギ監督が就任。クラブのレジェンドであり、昨シーズンまでは下部組織を率いてきただけにファンの期待も大きい。

 しかし、逆にミランにとっては絶対に失敗したくない人事とも言えるだろう。それだけにプレッシャーも大きいはずだ。

 選手にはパリSGからジェレミー・メネスとアレックスをフリートランスファーで獲得。移籍金ゼロながら、それなりの実力者が獲得できたものの、インザーギ新監督にとって簡単な仕事にはならないだろう。

 ブンデスリーガでは、W杯を制したドイツ代表に最多の7人を送り込んだ王者バイエルンが更なる補強を見せている。

 まず、昨シーズン中に最大のライバルであるドルトムントのエース、ロベルト・レヴァンドフスキの獲得を決めた。34試合で94得点を挙げたチームに昨シーズンのリーグ得点王を加えた攻撃陣は強力さを増大させるだろう。

 中盤にはフランクフルトのセバスティアン・ローデを獲得。さらに、バレンシアからは左SBのフアン・ベルナトを獲得。彼らは、まず試合への出場を目指してグアルディオラ監督にアピールすることが求められる。

 エースを最大のライバルに移籍金ゼロで放出したドルトムントだが、トリノから昨シーズンのセリエA得点王であるチーロ・インモービレを獲得。さらに、ヘルタで16得点を挙げたコロンビア代表のアドリアン・ラモス、アウクスブルクから韓国代表のチ・ドンウォンを獲得した。

 重要な試合での得点などチームをけん引してきたレヴァンドフスキの穴を埋めるのは簡単ではないが、まずはこの3人でセンターフォワードのポジションを争うことになるだろう。

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