武藤、柴崎が揃って代表初ゴール
ウルグアイ戦から5人のメンバーが入れ替わった日本代表。
水本裕貴が右センターバック、酒井高徳が右サイドバック、センターフォワードに大迫勇也が入り、柿谷曜一朗が3トップの左。そして大きな期待を集める柴崎岳がインサイドハーフで先発、代表デビューを果たした。
試合開始と同時に大迫がプレスをかけると、柿谷が持ち込む。ドリブルは相手に阻まれたが、最後はこの日もゲームキャプテンを務めた本田圭佑が左足でシュートを放った。
3分、FKからオスワルド・ビスカロンドにフリーでヘディングを浴びる。ウルグアイ戦もセットプレーからピンチを招いており、この日もやや心配だ。
展開が落ち着くと、森重真人が最終ラインで下がってビルドアップに参加していく。攻撃の構築としては、最前線の大迫がしっかりボールを収めることでタメを作った。自由に動いてポストプレーをこなすことで様々な場所で起点となった。27分には相手を背負った状態で反転すると遠目からシュートを狙った。
29分、日本のビルドアップが狙われる。細貝萌から森重のパスがカットされると、そのまま攻め込まれピンチを迎えた。
その後しばらくビルドアップのミスが目立ち、ベネズエラを勢いづかせてしまう。出し手のパス精度、受け手のボールを呼び込むポジショニング、周囲のフォローの意識など、ボールを繋ぐために必要なものが欠けている。
それでも38分、選手間のイメージの共有からチャンスを作る。ピッチ中央で受けた柴崎の縦パスを大迫が落とし、森重のスルーパスから柿谷が狙った。
後半スタートから、日本は大迫、柿谷に代えて岡崎慎司、武藤嘉紀を投入する。
すると6分、セカンドボールを拾った武藤がドリブルで持ち込むと左足を一閃。ゴール右隅へ突き刺し、自身初得点とともにアギーレジャパンのファーストゴールを記録した。
12分、ベネズエラのカウンターを受けると、追走した水本がPA内でのファウルを取られてPKを与えてしまう。これをマリオ・ロンドンに決められ同点とされる。
それでも22分、日本に2点目が生まれる。左サイドを突破した岡崎のクロスをファーサイドで柴崎が右足で難しいボレーを叩き込む。長い距離を走った柴崎が、武藤に続き代表初得点を記録した。
ところが26分、ガブリエル・シチェロの無回転シュートを川島永嗣がファンブルし、再度同点とされる。
その後も日本は見せ場を作ったものの勝ち越しゴールは生まれず。2-2の引き分けで終わった。
【了】
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