扇原のCB起用は？　左利き＆長身で組み立てにも存在感発揮

　ベネズエラ戦に向けた練習では左センターバックに吉田が入っていた。水本もパスをつなぐ広島でだいぶ揉まれているとは言え、足元の技術は吉田の方が高い。ウルグアイ戦では右センターバックに入った吉田だが、コンビを組む選手との兼ね合いで今回は左で使われることになりそうだ。

　指揮官が「選手全員を見たい」と話している以上、GKを除くポジションの選手にはチャンスがめぐってきそうだ。

　ウルグアイ戦で出番のなかった扇原にも出番が回ってくるはずだが、練習ではアンカーと左インサイドハーフでプレー。練習と試合で試されるポジションは同じというのはウルグアイ戦後の選手たちのコメントから察することができるので、当面は中盤で起用されそうだ。

　ただ、左利きのセンターバックは左利きの中盤以上に希少だ。扇原はキックの精度が高く、縦パスを狙う意識も高い。ロングレンジのボールも蹴れるのでDFラインからの組み立てで存在感を発揮できるはずだ。身長も高いので、個人的にはそのうちセンターバックとしても試してほしいと思っている。

　ウルグアイ戦から見えたアギーレ監督の嗜好としては“リスクをあまり負わないで戦う”というのがある。利き足に対する意識もその1つだが、ウルグアイ戦ではDFラインから縦に大きく蹴り出すシーンが目立った。

　その点についてアギーレ監督は「相手チームのプレッシャーがかかっている状況で余計なプレーをしてはいけない。皆川佑介が前にいるので、プレッシャーのかかっている状況ではそこに入れるようにした」と説明している。