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日本代表 9年前

【識者の視点】代表監督最有力ハリルホジッチ氏の選手起用を読む。昇格組の湘南・松本からの招集も。意外な招集で序列崩す可能性あり

text by 河治良幸 photo by Getty Images

ガンバで活躍の宇佐美はハリルホジッチの御眼鏡に適うか?

【識者の視点】代表監督最有力ハリルホジッチ氏の選手起用を読む。昇格組の湘南・松本からの招集も。意外な招集で序列崩す可能性あり
大谷秀和【写真:Getty Images】

 テクニカルなスタイルのチームで多少泥臭いプレーをこなしている選手も抜擢の対象になりうる。三冠王者のガンバ大阪で高い機動力と献身的なプレーを発揮する阿部浩之と米倉恒貴などは有力候補になってもおかしくない。

 本当なら筆者の目から見て、ハリルホジッチが求める理想的なプレーを安定的に発揮しているのは柏の大谷秀和なのだが、84年生まれという年齢をどう見るかといったネックはある。

 個の力で武器となりうる選手では宇佐美貴史の名前をあげないわけにはいかないが、現時点で本人も課題にあげている機動力の部分をより高めていかないと、ハリルホジッチのチームでは主力になりえない。

 ただ、こういう選手をトッププレーヤーに育て上げることにやりがいを感じる傾向もあり、多少我慢しても早期から起用していく可能性はある。同じく名古屋の永井謙佑もそうしたポテンシャルを持っており、しかも彼の場合は守備のハードワークもこなせるため起用しやすい。攻撃面の動き方などは細かく指導されるはずだが、持ち前のスピードを発揮して印象的なゴールを決めれば、いきなりメンバーに入ってきても不思議ではない。

 サイドアタッカーに関しては現代表の武藤嘉紀が有力候補となるが、アギーレ前監督よりも重点的に候補をテストしていく可能性が高いセクションだ。柏に復帰した大津祐樹あたりは大いにアピールしてほしい存在だが、Jリーグでしっかり結果を出していけば浦和レッズの関根貴大なども候補になりうる。

 また年齢的に中堅ではあるが、広島の柏好文は持ち前の突破力に運動量と戦術眼が加わり、サイドアタッカーに求める資質をかなり満たしている。

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