日本、最終予選最大の強敵サッカルーズ
豪州と並んで最終予選に進出してきた12ヶ国の顔ぶれを見ると、簡単に勝ち点を計算できそうな相手などいない。相手が強くなることで、当然ながら一戦一戦が身を削るような戦いになる。そういう厳しい戦いの中でこそ、サッカルーズの底力が試される。
7-0、5-1と12得点での2連勝、首位通過で2次予選を終えたサッカルーズ。そのチーム力の基盤は確実に高いレベルで整いつつある。ポスタコグルーの目指す方向性も、きちんとチーム全体で共有されている。
現時点では、サッカルーズに目に見えた大きな不安は無い。強いて挙げるならば、ケーヒルの控えを含めたFW陣の厚み、安定しないDFラインの顔ぶれを揃えることくらいだろうか。それらも、ポスタコグルーの腹案にある程度の見通しは立っているはずだ。
4月12日、最終予選の組み合わせが決まる。FIFAランキングの推移と抽選次第では日豪両国が同組に入る可能性がある。日本の読者にこれだけは伝えておきたい―現アジア王者たる豪州を決して侮ることなかれ。同組に入ってきたならば、必ずや日本の最大の難敵になるはずだ。
(取材・文:植松久隆)
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