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日本代表 8年前

リオ五輪予選を経た植田直通の変化。「強い相手とやりたい」。更なる強敵を欲する飢餓感

text by 藤江直人 photo by Getty Images

クラブでも高まり続ける存在感

 植田とハリルジャパンに招集された昌子を欠いて臨んだナビスコカップのグループリーグで、前年覇者のアントラーズはまさかの連敗スタートを喫している。2試合で6失点と守備が完全に崩壊した。

 2人の存在感の大きさを物語る一方で、そろって戦列に名前を連ねた6日の名古屋グランパス戦は3対1で快勝した。前半に直接FKで先制されるも踏ん張り、後半に3ゴールをあげる逆転劇を呼び込んだ。

「まだまだだな、という思いが一番強い。試合に出続けていけば、当然ですけど課題もたくさん出てくる。それを持ち帰り、日々の練習で直して、試合に臨むことの連続だと思っているので」

 名門アントラーズの最終ラインに仁王立ちしながら、植田は充実感と飢餓感を胸中に同居させている。後者を満たしてくれるのは、もしかすると開会式に先駆けて8月4日に幕を開ける4年に一度の祭典まで訪れないかもしれない。

 11日からは静岡県内でU‐23日本代表の短期合宿が行われ、もちろん植田も招集メンバーに名前を連ねている。そして、合宿終了から一夜明けた14日には、16ヶ国が覇権を争うリオデジャネイロ五輪の組み合わせ抽選会が聖地マラカナンスタジアムで行われる。

(取材・文:藤江直人)

【了】

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