「人間の生き方は、仕事に取り組む姿勢と同じにしかなり得ない」。闘将シメオネのフットボール観【後編】

ハードワークでは括りきれない高質のチームを作り上げ、アトレティコをスペイン3強の一角に押し上げたディエゴ・シメオネ監督。そのフットボール観はどのようなものなのだろうか。カナル・プルス(スペイン)で2015年1月に放送され話題になったシメオネのロングインタビュー(聞き手:グスタボ・ロペス、フリオ・マルドナード“マルディーニ”)を、同放送局の許可を得て翻訳・編集しお届けする。(翻訳・編集:江間慎一郎/『欧州フットボール批評 special issue 02』より転載)

2016年05月27日(Fri)8時00分配信

シリーズ:闘将シメオネのフットボール観
text by 江間慎一郎 photo Getty Images
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【中編はこちら】

4-4-2は使い勝手の良いシステムではない

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督【写真:Getty Images】

グスタボ・ロペス(元アルゼンチン代表MF、以下G) なぜ君のチームはいつも4-4-2でプレーするんだい?

シメオネ(以下S) 4-4-2は使い勝手の良いシステムではない。ストライカーを2人も置くというのは、実際に困難を伴う。ラダメル・ファルカオ&コスタの同時起用は簡単ではないし、コスタ&ビジャも難しい。4-4-2を使うためには、良いストライカーではなく、よく働くストライカーが2人必要だ。

 そのような働きぶりを考慮に入れて、初めて4-4-2の採用を考えることができる。しかし2トップが働かず1つの場所にとどまれば、フィールドプレーヤーは8人だけとなり、難しい状況に陥ってしまう。私が4-4-2を好んでいる理由は、2トップと中盤の位置取りによって、ピッチの半分を最も良い形で埋められるからだ。

 サイドで言えばウィングではなくサイドハーフの方が都合よく、そうあることで中盤を我々のものとできる。ウィングの役割はサイドバックが務めればいいし、そうすれば中盤を制圧することが可能となるんだ。

フリオ・マルドナード“マルティーニ”(スペインを代表するジャーナリスト、以下M) とても素晴らしい選手がいたとしても、起用する方法に困ることはないの? 見事な壺を見つけたしても、ほかの3つの壺が棚を占領しているようなときには……。

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