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バンビーノ・石山大輔さんが語る、サッカー大国ブラジルと鹿島、ジーコと大野俊三【INTERVIEW】

シリーズ:FChan TV text by 中山佑輔 photo by Asuka Kudo/ Football Channel, Getty Images

山瀬選手のおかげでブラジルでサッカーができた

―――どこでサッカーをされたんですか?

 サンパウロ大学に勉強しに行ってて、そこでサッカーチームがあったんです。そこでサッカーしてたら、いま京都でプレーしてる山瀬選手を教えてたって人が声かけてきて。「俺、山瀬知ってるけど、お前知ってるか?」って。

「もちろん知ってます」って言ったら、「お前うまいから明日練習に来い」って街クラブに誘ってくれて。そこから勉強はしなくなった。山瀬選手のおかげでサッカーができた(笑)。

―――ブラジルに行って想像していたこととの違いはありましたか?

 ブラジルって、結局ロナウジーニョがモテるみたいにサッカーうまいやつがモテるんすよ、絶対的に。どんだけ話がうまいやつ、どんだけ陽気なやつよりも、サッカーうまいやつがプレーを見せたら一瞬でかわいい子にいけちゃう。ブラジルでサッカーしててそれがわかった(笑)。あんまかっこよくないけどってやつが、サッカーうまければ……。モテの秘訣はそこにあった(笑)。

―――サンパウロにいたときにはサッカースタジアムにも行かれたんですか?

 行きましたよ! フーリガンめっちゃおるから、サンパウロ応援したいけど、サンパウロのユニフォームを家から着ていったら襲われるから、サンパウロのユニフォーム着て、普通の服着て、コリンチャンスとかのサポーターの横をタクシーで通って、スタジアムに行く(笑)

 そしてチケット買うときがすごいんですよ。パチンコの換金所みたいな感じなんですけど、そこが石壁なんすよ、マラカナンは。手が出せるだけの穴があいてて、その真実の口みたいな場所にお金出すと、ヒュッって手だけ出てきて、お金が回収されてチケットが出される。強盗が拳銃をつきつけたりっていうのが昔あったんじゃないかな。

 それでホームスタジアム側のスタンドに行ってようやくサンパウロのユニフォームになって応援できる(笑)。それぐらいせな、襲われるって。あとね、爆竹がすごいんすよ。

―――それはスタジアムの中ですか?

 中も外も。もうずっとボォンッって。1回それにびっくりしてよろけたカメラマンが高いところから落ちたんすよ。それを目の当たりにしてしもうたから、もう恐くなってしもうて。結局2回しか行ってない(笑)。マラカナン2回(笑)。

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