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日本代表 8年前

香川、吉田がそれぞれ2ゴール! ハリルJ、2失点も7点大勝でボスニアとの決勝へ

日本代表は3日、キリンカップ準決勝でブルガリア代表と対戦した。

text by 編集部 photo by Getty Images

ゴールラッシュは喜ばしいが・・・

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日本代表はブルガリアに勝利した【写真:Getty Images】

【日本 7-2 ブルガリア キリンカップ】

 キリンカップ準決勝が3日に行われ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表はブルガリア代表と対戦し、7-2で勝利した。

 GKには川島永嗣、最終ラインは左から長友佑都、森重真人、吉田麻也、酒井宏樹が並ぶ。中盤はキャプテンの長谷部誠と柏木陽介がダブルボランチを組み、清武弘嗣、香川真司が同時にピッチに立った。右サイドには大黒柱の本田圭佑が外れ、小林悠が名を連ねた。そして、1トップの位置に岡崎慎司が入った。

 過去の対戦では1分4敗とブルガリアに勝利したことのない日本は、キックオフから右サイドに展開し、相手ゴール前へ迫る意思を示した。3分には、右サイドからのクロスのこぼれ球を柏木陽介が右足で狙うも枠を外れた。

 先制ゴールを奪ったのは日本。この場面でも右サイドのスペースを使うと、香川真司のパスを受けた柏木が質の高いクロスを入れ、絶好のタイミングで走り込んだ岡崎が頭で合わせてネットを揺らした。岡崎はこれで代表通算49得点とした。

 試合開始と同時に仕掛け、ブルガリアが落ち着く前に決めた先制点は、相手の出鼻をくじくには十分な一発となった。

 その後も日本は相手陣内で試合を進め、ボール奪われてもすぐさまプレスをかけることができている。そのプレスも複数が連動しており、相手に攻め手を与えない。

 最初のピンチは22分、ブルガリアは右からのクロスにランゲロフがヘディングシュートを放つ。これを約1年ぶりの代表戦となった川島が鋭い反応で防ぎ、CKに逃れた。ブルガリアは20分頃には日本の出足にも慣れ、攻撃を仕掛けるシーンを作り出していった。

 それでも27分、長友の左サイドからのクロスに香川が頭で合わせて日本が追加点を奪った。さらに35分には、右サイドから小林悠が低いクロスを入れるとニアで清武がスルー。大外の香川が鋭いターンから左足で決めて3-0とした。

 日本の得点は止まらず、38分には長谷部がクロスを送ると、森重が頭で落とし吉田が詰めてゴールを決めた。ゴールラッシュとなった日本だが、41分、香川が腰を痛めてしまう。そして44分、宇佐美貴史が投入された。

 後半、日本は岡崎に代えて金崎夢生を投入した。53分、金崎とのパス交換から清武が右サイドを抜け、低いクロスに吉田が押し込み5-0とした。さらに57分、右サイドからのクロスをファーサイドで受けた宇佐美がコントロールシュートを決めて点差は6点に開いた。

 ところが59分、ブルガリアに1点を返された。大勝ムードの試合だが、こうした失点はもったいない。

 日本は59分、小林悠に代えて浅野拓磨をピッチに送り出した。70分には清武に代えて原口元気を投入した。75分、宇佐美が左から狙うもGKがわずかに触ってゴールならず。

 そして、76分には長谷部に代わって遠藤航がピッチに立った。キャプテンマークは長友に託された。

 後半、反撃に出たブルガリアは82分にもネットを揺らし、6-2となった。日本はこの直後、吉田に代えて昌子源を投入した。

 日本は86分、スピードを活かした突破で相手を切り裂いた浅野がPA内でファウルを受け、PKを獲得。これを自ら決めて7-2。浅野は代表初ゴールとなった。

 ところが直後に原口も自陣PA内でファウルを取られてPKを献上。しかし、これを川島が読みきってセーブ。日本は事なきを得た。

 結局、試合はこのまま終了。日本が7-2で勝利し、決勝進出を決めた。

【得点者】
4分 1-0 岡崎慎司(日本代表)
27分 2-0 香川真司(日本代表)
35分 3-0 香川真司(日本代表)
38分 4-0 吉田麻也(日本代表)
53分 5-0 吉田麻也(日本代表)
57分 6-0 宇佐美貴史(日本代表)
59分 6-1 アレクサンドロフ(ブルガリア代表)
82分 6-2 チョチェフ(ブルガリア代表)
87分 7-2 浅野拓磨(日本代表)

【了】

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