無名の大学生からアジア屈指の強豪クラブへ。UAE移籍、塩谷司のサクセスストーリー

昨夏のリオデジャネイロ五輪にオーバーエイジ枠で出場した、サンフレッチェ広島のDF塩谷司がUAE(アラブ首長国連邦)の強豪アル・アインへ完全移籍することが決まった。J2の水戸ホーリーホックからはいあがるサクセスストーリーを描いてきた苦労人は、日本人には馴染みの薄い中東の地でプレーする「海外組」として心技体でさらなる成長を果たし、29歳で迎える来年のワールドカップ・ロシア大会の舞台に立つ夢をかなえる。(取材・文:藤江直人)

2017年06月16日(Fri)11時56分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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サッカー人生で最大の決断。アジア屈指の強豪クラブへ

UAEの強豪アル・アインへの移籍が決まった塩谷司
UAEの強豪アル・アインへの移籍が決まった塩谷司【写真:Getty Images】

 ヨーロッパだけが、いわゆる海外組の対象ではない。日本代表復帰へ。まだ見ぬワールドカップの舞台に立つ夢をかなえるために。DF塩谷司(サンフレッチェ広島)が、サッカー人生で最大の決断を下した。

 15日に発表されたUAE(アラブ首長国連邦)の強豪、アル・アインへの完全移籍。サンフレッチェの公式ホームページ上で、塩谷は愛着深いチームを去るに至った偽らざる心境を綴っている。

「チームが苦しい状況のなか、移籍についてはたくさん迷いました。ただし、一人のサッカー選手として後悔しないように、成長できるようにと考え、決断しました」

 UAEでプレーする日本人選手は、塩谷で3人目になる。まずはFW森本貴幸(現川崎フロンターレ)が、2013年1月にアル・ナスルへ移籍。UAEを含めた中東全体でも、初めての日本人選手となった。

 このときは、当時所属していたセリエA・カターニアからの期限付き移籍だった。ジェフユナイテッド千葉へ完全移籍するまでの約半年間で、かつてカターニアを率いたワルテル・ゼンガ監督のもと、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を含めた公式戦で10ゴールをあげた。

 そして、今年1月には鹿島アントラーズやモンテディオ山形、大宮アルディージャでプレーしたMF増田誓志が韓国Kリーグ・蔚山現代からアル・シャールジャへ完全移籍。終わったばかりの2016‐17シーズンで11試合に出場して、1ゴールをあげている。

 塩谷が7月から加入するアル・アインは、1973年に創設されたアラビアン・ガルフ・リーグで最多となる12回の優勝を誇る屈指の強豪。ワールドカップ・アジア最終予選を通じて日本でもお馴染みとなった、司令塔オマル・アブドゥルラフマンがキャプテンを務める。

 フォワード陣には2015シーズンに21ゴールをあげたサンフレッチェの元チームメイト、ドウグラスが所属。2014シーズンのJリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞し、一時は日本国籍取得も検討していたカイオ(鹿島アントラーズ)も昨年7月からプレーしている。

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