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香川真司らを招集したかったハリル監督。中島翔哉は「良かったから見てみたい」と起用示唆

text by 編集部 photo by Getty Images

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日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が22日、マリ代表戦の前日会見に臨んだ。日本代表指揮官は、MF香川真司、DF吉田麻也、DF酒井宏樹といった選手を今回の代表戦で試したかったようだ。

 ボルシア・ドルトムントの香川、サウサンプトンの吉田、マルセイユの酒井宏は、それぞれ負傷の影響で今回のメンバーに入らなかった。

 ハリルホジッチ監督は「ほかの選手にチャンスを与えたい。さらに厳しい競争になってほしい」とチームの底上げに期待している。「これまで試合をしてこなかった選手にトライしてほしい。後半は交代もする。4、5人ほどいない。より可能性を探さないといけない」と述べ、さまざまな選手を起用する方針だ。

 ただ、新しい力を試すとしても、今までのメンバーとの“融合”も見たいというのが本音だろう。ハリルホジッチ監督は「マヤ、ヒロキ、シンジにいてほしかった」とコメント。「何人か怪我を抱えている選手もいる。右サイドバックは酒井宏樹と遠藤航が怪我をした。酒井高徳も少し問題を抱えている。もちろん、ベストメンバーがそろう状態ではない」と話した。

 もちろん、楽しみな選手もいるようで「今回は中島翔哉を呼んだ。昨日良かったので見てみたい」と起用を示唆。「大島僚太も最初に見たときから比べると発展している」と評価した。

 いずれにしても、選手たちには最高の準備を要求している。

 ハリルホジッチ監督は、フランス紙『レキップ』に掲載された同国代表FWアントワーヌ・グリーズマンのインタビュー記事を読んだという。

「彼はクラブから給料を得ているが、頭にはワールドカップがあると言っていた。生活管理も気をつかっている。そういったことを、世界有数の選手がやっている。優秀な選手でさえやっているんだ」

「日本代表の選手たちのフィジカルにはまだ満足していないが、本大会で体脂肪の話なんかしたくない。愚かだね。私が厳しい要求をしているわけではない。本大会が厳しいのだ。トライしなければ、プレゼントはこない。シンプルに、ダイレクトに、選手に伝える」

 ハリルホジッチ監督は、FIFAランキングからみても、日本代表のグループステージ突破が困難な挑戦だと話していた。その困難を突破するためには、ライバルたち以上の準備が大切になりそうだ。

(取材:植田路生、文・構成:編集部)

【了】

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