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日本代表 6年前

日本代表、躍動感生むための監督交代。西野新監督の人物像、日本人が代表を率いる意味【宮澤ミシェルの独り言】

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言 text by 青木務 photo by Junichi Ebisawa , Getty Images

日本代表の監督は日本人にやってほしい

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西野新監督はどのようにチームをまとめるだろうか【写真:Getty Images】

 僕がいつも感じていることがある。外国人監督って日本人を理解するまでとか、アジアの予選の大変さを理解するまでにどうしても時間がかかる。韓国の「対日本」に臨む姿勢とか、何で同じアジアなのに日本と韓国のフィジカルはこんなに違うんだとか。暑さもそうだね。

 あくまで僕の見解だけれども、サッカーを学ばなきゃいけない立場の我々は、これまで外国人監督に託してきた。今まではそれでオーケーだった。でも、もういいんじゃないかというのが僕の中にどうしてもあるんだ。もう日本人監督でいいんだよ、と。

 前回のブラジルワールドカップで屈辱を味わって、どうにかしなきゃいけないっていう想いは絶対にハリルホジッチさんより僕らの方が強いよ。そういうことを考えたら、日本人監督に代表を率いてもらいたいと思う。

 西野さんが監督に就任したことで、ワールドカップで指揮を執る2人目の日本人になる。岡田(武史)さん以来だね。ここから、日本代表を日本人が率いる流れみたいなものが生まれればいいよね。本当は厳しい予選から戦ってグループを作っていくのが一番だけどね。

 ワールドカップで優勝している国って、みんな自国の監督が率いているんだよね。その国の監督がやることでしか、ワールドカップで優勝なんか先々ない。それを思ったら、もう勉強ばかりしていないで、日本チームってこうなんだというのを日本人監督の下でどんどん打ち出してほしい。

 アドバイザーだとか、強化部長的な立場に外国人を置くのはどうだろう。それで色々なアドバイスや意見をもらう。『お前らがやることだけど、ちょっとこれだとヨーロッパからすると遠いぞ。もっとこうした方がいいんじゃないか』というのは必要だと思う。でも、采配はもう日本人でいいんじゃないかと僕は思うね。

▽語り手:宮澤ミシェル
1963年7月14日、千葉県出身。Jリーグ黎明期をプレーヤーとして戦い、94年には日本代表に選出された経験を持つ。現役引退後は解説者の道を歩み、日本が出場した過去5大会のワールドカップを現地で解説している。様々なメディアで活躍。出演番組にはNHK『Jリーグ中継』『Jリーグタイム』、WOWOW『スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などがある。

【了】

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