63億円も安い。最高の大器、ダビンソン・サンチェス。日本に立ちはだかる22歳のプレミア級CB【W杯 日本を襲う猛獣たち】

1ヶ月後に迫ったロシアワールドカップ。日本はグループHでコロンビア、セネガル、ポーランドの3か国と激突する。本大会へ向け改めて確認しておきたいのは対戦国の要注意人物たちだ。フットボールチャンネルでは日本と対戦する3か国の“猛獣”たちを紹介していきたい。今回はコロンビア代表のDFダビンソン・サンチェスを取り上げる。(取材・文:山中忍【イングランド】)

2018年05月24日(Thu)10時40分配信

シリーズ:W杯 日本を襲う猛獣たち
text by 山中忍 photo Getty Images
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プレミア最強コンビの牙城を崩した若者

ダビンソン・サンチェス
コロンビア代表のダビンソン・サンチェス【写真:Getty Images】

「まだ21歳だなんてあり得ない!」−−トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は冗談混じりに言った。

 昨年10月17日のCLグループステージ第3節、レアル・マドリーと敵地で堂々の引分け(1-1)を演じた後の発言だった。当時21歳4カ月だったダビンソン・サンチェスは、結果的にPKでネットを揺らされはしたものの、オープンプレーでは、あのクリスティアーノ・ロナウドの鎮静化に成功した。

 トッテナムの新CBは、続く11月1日のリターンマッチでも、最終的にはトッテナムの今季ベストゲームとも言えるホームゲームで、カリム・ベンゼマとの個人バトル勝利を含む及第点以上の90分間。CLでの大一番2連戦を以って、イングランドのメディアは、アヤックス経由でやって来たコロンビア代表DFへの認識を改めた。

 サンチェス獲得に支払われた移籍金は推定4200万ポンド(約63億円)。トッテナムが史上最高額を費やした補強だったが、国内ではさほど騒がれはしなかった。財布の紐が固かったトッテナムが、ようやく「誰かを買った」という程度に受け止められた。

 既にトビー・アルデルバイレルトとヤン・フェルトンゲンがいるという、チームのCB事情もあっただろう。前シーズンをリーグ最少26失点で終えたトッテナムの正CBコンビには、「プレミア最強」の評価が与えられていたのだ。必然的にサンチェスの獲得は、「当面は控えの若手を高値で買った」と見られてさえいた。

 実際には、移籍2週目に交代出場でデビューを果たし、翌3節からは左右にフェルトンゲンとアルデルバイレルトがいる3バックの中央で先発するようにもなってはいた。

 だが「まだ若い」という見方は根強く、4節スウォンジー戦(0-0)などでは、力強さと度胸の良さを感じさせる守りが評価される一方で、数度のパスミスに「やはり21歳」との指摘があった。

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