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日本代表 6年前

岡崎慎司、ゴールを追い続ける求道者の復活へ。今こそ呼び覚ますべき、点取り屋としての本能【ロシアW杯】

日本代表は19日、ロシアワールドカップ・グループリーグ第1節でコロンビアと対戦する。4年前、同じ相手から希望の光となるゴールを決めた岡崎慎司はリベンジの舞台へ挑もうと努力を続けている。コンディションは万全とは言えないが、大舞台で点取り屋としての本能を呼び覚ませるだろうか。(取材・文:元川悦子【サランスク】)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

積極果敢に仕掛けられる4選手

西野朗
日本代表を率いる西野朗監督【写真:Getty Images】

 4年越しのリベンジを果たすべき時がついに来た…。

 日本代表は19日15時(日本時間21時)、ロシア西部の町・サランスクにあるモルドビア・アレナで2018年ワールドカップ初戦・コロンビア戦に挑む。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督の解任を受け、1カ月しか準備期間のなかった西野朗監督体制の日本だが、千葉・ゼーフェルト・カザンでの長期合宿と、ガーナ、スイス、パラグアイとの3つのテストマッチを経て、ようやく進むべき方向が見えてきた。

 格下である日本は今大会で善戦しているイラン、オーストラリア、アイスランドのように徹底した堅守から入らなければ、勝ち点を奪うのは難しい。とはいえ、指揮官が「つねにリアクションになる展開だけは避けたい。自分たちからアクションを起こしていけることを考えたい」と語気を強めたように、どこで前に行くスイッチを入れるのか。それを考えられるポジティブな流れに持ち込めれば、勝機も見えてくるはずだ。

 攻撃陣は1トップ・大迫勇也の背後に、右から原口元気、香川真司、乾貴士の3人が陣取る形が有力視される。パラグアイ戦を見ても香川の復調ぶりは目覚ましく、乾も右太もも打撲の影響を感じさせないほど動きがキレていた。原口もダイナミックな走りとハードワークは健在。大迫も含め、今の4人ならコロンビア相手に積極果敢にかけていける。引いて守る時間帯もあるだろうが、いずれにせよ彼らの運動量は凄まじいものになるはずだ。

 ただ、眩しい日差しの照り付ける気温25度超の15時開始のゲームということを考えると、彼らだけで90分を乗り切るのは難しい。前線に活力を与えられるアタッカーの途中投入というのは必要不可欠だ。候補者1枚目は本田圭佑。本人も「スタメンで出るのかサブで出るのか分からないですけど、与えられる役割は結果にコミットできるかどうか。ここまで来たら開き直るしかないし、ロジカルな部分を含めて全部出し切りたい」と本人は自分に託された役割を理解している。そこは力強い部分と言っていい。

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