スアレスをも封印。若きフランス、熟成の背景。泥にまみれたポグバの献身と躍動のエース【ロシアW杯】

ロシアワールドカップ準々決勝が現地時間6日に行われ、フランス代表がウルグアイ代表を2-0で下した。平均年齢26歳と若手が揃うフランスだが、ウルグアイの奇襲を交わし、世界最高クラスのFWでもあるルイス・スアレスをも封じて4強入りを決めた。若き優勝候補はどこまで突き進むのか。(文:海老沢純一)

2018年07月07日(Sat)9時00分配信

text by 海老沢純一 photo Getty Images
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ビルドアップを捨ててウルグアイの奇襲を無効化

フランス代表
フランスのCBコンビはビルドアップを捨て相手のハイプレスを無効化した【写真:Getty Images】

 平均年齢26歳。これは、今大会に出場する32カ国中、2番目に若い年齢である。若さは時に爆発力を帯び、時に脆さも見せる。しかし、この2番目に若いフランス代表は、年齢を感じさせない熟成さを見せている。

 準々決勝の相手ウルグアイは、平均年齢28.1歳で32カ国中ちょうど真ん中の16位。脂の乗ったチームであり、CBを組むゴディンは32歳でヒメネスは23歳。バランスの良いコンビとなっており、何より世界最強の守備力を持つアトレティコ・マドリーでもコンビを組むだけに、若きフランスにとっては最も相性の悪いチームかと思われた。

 試合の立ち上がり、ウルグアイは前線からプレスを仕掛けてショートカウンターを狙った。ここまでの試合では後方にブロックを作る、ロングカウンターで勝利を手にしてきたが、フランスのCBウンティティとヴァランのビルドアップを封じると同時に、この“奇襲”によって先制点を狙った。

 4分には、セカンドボールを拾ったヴァランのパスをウルグアイのトップ下、ベンタンクールがカットすることでチャンスを作り出した。

 一方で、このウルグアイのプランに対してフランスも手を打つ。ビルドアップ時にGKは主にロングフィードを蹴り、CBの2人もボールを持った際にはDFラインでパス回しをせずにシンプルに中盤のカンテとポグバに出す形に変更した。

 フランスのCBコンビのパス本数を見ると、ボール支配率62.6%ながらウンティティが22本でヴァランが35本。アルゼンチンとの1回戦では、支配率39.8%でウンティティが44本を出し、ヴァランが36本を出している。この試合でフランスは、DFラインからのビルドアップを捨ててウルグアイのハイプレスを無効化した。

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