ハリル解任の正当化は愚の骨頂。ベスト16進出も、世界から4年遅れの強化策【検証・西野J<5>/ロシアW杯】

ロシアワールドカップでベスト16に進出した西野ジャパン。結果を出したが、これを持ってハリルホジッチ氏の解任を正当化していいのか。世界の潮流からは強化策が4年遅れてしまっている現実から目を逸らしてはいけない。(文:植田路生)

2018年07月11日(Wed)10時10分配信

シリーズ:検証・西野J
text by 植田路生 photo Getty Images
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ギリギリの状態。ぶっつけ本番だった西野ジャパン

日本代表
西野ジャパン【写真:Getty Images】

 日本代表はロシアワールドカップで史上最もベスト8に近づいた。最後は優勝候補のベルギーに力でねじ伏せられたが、間違いなくベスト8に片足を突っ込んでいた。短い準備期間で戦えるチームとなり、結果を残したことは評価すべきことだ。

 なぜ西野ジャパンは結果を出せたのか。その理由は様々あるが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任もその1つである可能性は捨てきれない。背水の陣となった選手たちは1つとなった。「解任ブースト」は少なからずあった。

 だからといって、あのバカげた「ハリル解任劇」を正当化してはいけない。何度でも繰り返すが、あの解任劇は極めて愚かでバカげたものだ。日本代表のワールドカップでの戦いを見て、さらにその思いは強くなった。

 西野ジャパンは博打的な要素が強かった。香川真司=乾貴士という最良のユニットを見つけ、そこに柴崎岳を組み合わせた攻守連動の「最適解」はあった。だが、ワールドカップ直前のパラグアイ戦まで香川と乾は100%の状態になるかどうかは不透明だった。

 長期離脱していた香川は試合感が戻っておらず、国内合宿直前に負傷した乾はより深刻で、回復が間に合うのかギリギリの状態だった。パラグアイ戦もぶっつけ本番に近かった。

 また、最適解こそあったものの、それ以外のプランは持ち合わせてなかった。守り切るオプションは構築できず、交代枠も厳しい言い方をすれば本田圭佑と岡崎慎司以外は「使えない」駒だった。そして最後は岡崎も負傷した。

「ベストチーム」で行けるだけ行く――。イケイケドンドンと言えば聞こえはいいが、玉砕覚悟とも言える。結果は評価すべきだが、綱渡りのベスト16だった。

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