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Jリーグ 5年前

2007年Jリーグ。日本代表に激震、オシム監督が突然の入院と退任。鹿島黄金時代もアジアを制したのは…【Jリーグ平成全史(15)】

シリーズ:Jリーグ平成全史 text by 編集部 photo by Getty Images

クラブワールドカップ準決勝

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浦和レッズとミランがクラブワールドカップで対戦した【写真:Getty Images】

 J1で優勝を逃した浦和だったが、アジアでは初めて頂点に立った。そしてアジア王者として出場権を得たFIFAクラブワールドカップでは、準々決勝でACL決勝で対戦したセパハンを再び撃破し、準決勝ではミランと対戦。0-1で敗れることになったが、世界屈指のタレント集団相手に奮闘した。3位決定戦ではチュニジアのエトワール・サヘルをPK戦で下し、“世界3位”に輝いている。なお鹿島はJ1制覇によって開催国枠での出場も見込まれたが、「1つの国から複数クラブの出場は不可」というルールのため、ACL準優勝のセパハンにその枠を譲ることとなってしまった。

両チームスタメン

浦和レッドダイヤモンズ
GK:都築龍太
DF:坪井慶介
DF:田中マルクス闘莉王
DF:ネネ
MF:鈴木啓太
MF:阿部勇樹
MF:細貝萌
MF:相馬崇人
MF:長谷部誠
FW:永井雄一郎
FW:ワシントン

ミラン
GK:ジダ
DF:マッシモ・オッド
DF:アレッサンドロ・ネスタ
DF:カハ・カラーゼ
DF:マレク・ヤンクロフスキ
MF:アンドレア・ピルロ
MF:ジェンナーロ・ガットゥーゾ
MF:マッシモ・アンブロジーニ
MF:クラレンス・セードルフ
MF:カカー
FW:アルベルト・ジラルディーノ

 序盤は大方の予想に反して浦和の善戦ぶりが目立ち、都築のファインセーブなどもありながら前半を0-0のまま終えた。ところが目の色を変えたミランは後半に息を吹き返し、圧倒的な攻勢に出る。そしてこの年のバロンドールやFIFA年間最優秀選手賞などサッカー界の個人賞を総なめすることになるカカーのドリブル突破から、マイナスのクロスをセードルフが流し込んで先制。そのままミランが1-0で勝利を収め決勝に進出した。

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