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Jリーグ 5年前

2007年Jリーグ。日本代表に激震、オシム監督が突然の入院と退任。鹿島黄金時代もアジアを制したのは…【Jリーグ平成全史(15)】

シリーズ:Jリーグ平成全史 text by 編集部 photo by Getty Images

この年、世の中では何が?

中村俊輔
スコットランド1部リーグで年間MVPに輝いたセルティック時代の中村俊輔【写真:Getty Images】

 2007年は「どんだけ〜!」な年だった。1月には初代iPhoneが発売となり、2月18日には第1回東京マラソンが開催された。3月30日には東京ミッドタウンが開業。テレビ番組の特集をきっかけに「ネットカフェ難民」という言葉も定着。気温35度以上の日数が大幅に増えたことで「猛暑日」が流行語となった。

 さらにはPerfumeの『ポリリズム』がNHKと公共広告機構の「リサイクルマークがECOマーク。」のCMソングとして使用され、秋川雅史の『千の風になって』も大流行。初音ミクやソフトバンクの「白戸家」シリーズのCMが始まったのもこの頃だ。これらは12年経った2019年、もはや「当たり前」になっている物事ばかりである。

 でも、「そんなの関係ねぇ」。

「お遊びのつもりか!」「声が小さい!」「これはコンバットなんだ。戦いなんだ」などと、今なら「パワハラだ!」と騒がれそうな、ビリー・ブランクス“軍曹”による『ビリーズ・ブートキャンプ』のインパクトは絶大だった。DVDの累計販売数は150万セットを超え、翌年以降もシリーズ化された。

 芸能界にもビッグニュースが多くあった。ZARDの坂井泉水さんが亡くなり、沢尻エリカの映画舞台挨拶での「別に」発言も。B’zがハリウッドロックの殿堂入り。EXILEにJ Soul Brothersが加入して人数が増え始めたのも2007年だ。

 華々しく結婚した陣内智則と藤原紀香は、2年後の2009年に離婚している。結婚式で演奏されたコブクロの『永遠とともに』は2004年に発表された楽曲で、陣内の生演奏によってオリコンチャートに再登場することとなるが、結婚生活は全く「永遠」ではなかった。

 そういえば中国で発覚した「段ボール肉まん」問題もあった。他にも食品偽装や年金記録問題、テレビ番組の捏造などが話題を呼び、2007年の漢字は「偽」だったのである。これは「どげんかせんといかん」。東国原英夫宮崎県知事(当時)が県議会での所信表明で発したこの言葉も、大流行した。

 サッカー界ではセルティックの中村俊輔がスコットランド1部のMVPに輝いた。ヨーロッパ1部リーグにおける日本人のMVP受賞は史上初めてのことだ。さらに男女サッカーで翌年開催の北京オリンピック出場権を獲得。10月にはFIFAの理事会で2014年のワールドカップ開催地がブラジルに決定した。

 こんな2007年、いかほど〜。

【了】

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