2012年Jリーグ。広島が初優勝、J1昇格POでもドラマ。ロンドン五輪はメダル目前で…【Jリーグ平成全史(20)】

2019年05月05日(Sun)7時05分配信

シリーズ:Jリーグ平成全史
text by 編集部 photo Getty Images
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この年、世の中では何が?

大津祐樹
ロンドン五輪では男子U-23代表が4位、なでしこジャパンは銀メダルを獲得した【写真:Getty Images】

 2012年といえば日本中が歓喜に沸いたロンドン五輪が最大のイベントだった。金メダルは男子ボクシングの村田諒太や体操男子の内村航平、レスリング女子の吉田沙保里らが7つ獲得。銀メダル14個、銅メダル17個と、日本人選手たちは過去最高となるメダルラッシュで熱狂を生んだ。

 サッカーも女子は前年の女子ワールドカップ優勝の勢いそのままに、銀メダルを獲得。男子はグループリーグ初戦でA代表クラスを多数揃えたスペインを撃破し、モロッコにも勝利。最終戦はホンジュラスと引き分けたがグループ首位で順調に勝ち進む。

 準決勝では、その後ブラジルを破って金メダルを獲得するメキシコに敗れ、3位決定戦でも韓国に敗れてしまったが、1968年のメキシコシティー五輪以来のメダル獲得とはならなかった。とはいえ2012年の漢字は「金」で、ロンドン五輪のインパクトはとてつもなく大きかった。

 香川真司は6月にボルシア・ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した。ドイツでブンデスリーガ2連覇を経験した日本の10番は、満を持してプレミアリーグの名門へ。なかなか期待されたほどの活躍を見せることはできなかったが、翌2013年3月にはリーグ戦でハットトリックも記録した。

 また京都大学の山中伸弥教授が、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を初めて作製したことを評価されノーベル生理学・医学賞を受賞した。「iPS細胞」はこの年の流行語にもなっている。

 東京スカイツリーの完成も2012年だった。高さ634mは東京タワーの約2倍で、建築中には「世界一高いタワー」としてギネス世界記録にも認定されている。

 野球界ではテキサス・レンジャースのダルビッシュ有がメジャーリーグで初勝利を挙げ、夏にはイチローがシアトル・マリナーズからニューヨーク・ヤンキースへ電撃移籍した。高校野球の夏の甲子園では桐光学園の松井裕樹(現東北楽天ゴールデンイーグルス)が、1回戦の今治西戦で大会新記録の22奪三振を記録した。

 政界でも自民党が与党に返り咲き、石原慎太郎東京都知事が辞職を表明するなど、大きなイベントやエピソードが目白押しだった2012年。東日本大震災からも1年が経ち、日本全体が前に進もうと大きなエネルギーを発信していた。

【了】

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