2012年Jリーグ。広島が初優勝、J1昇格POでもドラマ。ロンドン五輪はメダル目前で…【Jリーグ平成全史(20)】

2019年05月05日(Sun)7時05分配信

シリーズ:Jリーグ平成全史
text by 編集部 photo Getty Images
Tags: , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

主な出来事

ヴァンフォーレ甲府
城福浩監督率いるヴァンフォーレ甲府がJ2王者としてJ1昇格【写真:Getty Images】

 J1では開幕3連敗を喫したG大阪が、カルロス・セホーン監督を解任。他にも王者の柏など、前年の上位クラブが軒並み出遅れた。そんな中、2011年を4位で終えた仙台は快進撃を続けて前半戦を首位で折り返す。

 後半戦に入ると森保一監督の就任初年度だった広島が仙台を抜いて首位に。その後は両者一進一退のデッドヒートを繰り広げるが、直接対決を広島が制して首位を奪還する。この2クラブに浦和を加えた3クラブが最後まで優勝を争った。

 ところが浦和は終盤に大失速があり優勝戦線からも脱落。25節以降、首位の座をキープしてきた広島は33節でC大阪を下し、勝ち点1差で追っていた仙台が新潟にまさかの敗戦を喫したため、その時点で広島の優勝が確定した。仙台は前年を超え、クラブ史上最高の2位となった。

 また鳥栖の躍進も目立った。J1発昇格チームとしては史上最高の5位に入る大健闘を見せ、ACL出場権獲得に迫った。降格候補と見られていた下馬評を覆すこの1年で、J1定着の足がかりをつかんだ。

 一方、残留争いでは札幌が6節以降最下位を一度も脱することができず、7試合を残してJ2降格という不名誉な史上最速記録を樹立することに。総勝ち点14、年間28敗、88失点、得失点差-63、アウェイ13連敗および獲得勝ち点3、連勝なしはいずれもJ1史上ワーストだった。

 残る2枠の争いは、最終節までもつれC大阪、神戸、G大阪、新潟に降格の可能性があった。その最終節では最も厳しい状況に置かれていた17位の新潟が勝利で逆転残留を果たし、そして14位のC大阪は引き分けで自力残留を決めた。逆に神戸とG大阪が破れ、J2降格の憂き目に。神戸は1年に2回の監督交代を行なう混迷ぶりで上昇のきっかけを見出だせず。G大阪はリーグ最多67得点の攻撃力を誇りながら、65失点はリーグワースト2位と出入りの激しいサッカーで安定感を著しく欠き、クラブ史上初のJ2降格となってしまった。

 J2は首位がめまぐるしく入れ替わる大混戦となった。最終的には中盤戦から一気に調子を上げた甲府が独走態勢となり、4試合を残してJ1復帰を確定させる。18節を最後に一度も負けがなく、城福浩監督率いるチームは24試合連続無敗のJ2記録を作ってのJ2優勝を成し遂げた。

 もう1つの自動昇格枠は湘南の手に。一時は調子を崩したが、持ち直して上位戦線に踏みとどまると、山形、京都、千葉、東京V、大分、横浜FC、松本などがもつれる熾烈な争いを制し、2位でシーズンを終えた。41節終了時点で2位だったものの、最終節で甲府と引き分けてしまった京都は3位転落でJ1昇格プレーオフに回った。

 初めて開催されたJ1昇格プレーオフでは、6位で出場権を勝ち取った大分が準決勝で3位の京都を撃破。4位の横浜FCを破って決勝に進出してきた5位の千葉も打ち破り、最も低い順位からのJ1昇格を達成。いきなり歴史に残る下剋上となった。

 J2の下位戦線では、参入初年度だった町田が最下位に。JFLでJ2ライセンス取得条件を満たしたのがV・ファーレン長崎のみで、その長崎がJFLを制覇。よって町田が1年でJFL自動降格、長崎はJ2昇格となった。

1 2 3 4 5

新着記事

↑top