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Jリーグ 4年前

名古屋グランパス、5年間の歴代フォーメーション。西野朗、小倉隆史、風間八宏、三者三様の苦戦の爪痕

text by 編集部 photo by Getty Images

風間体制の終焉(2019年)

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名古屋グランパス、2019シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:13位
YBCルヴァンカップ:準々決勝敗退
天皇杯:2回戦敗退

 風間体制3年目も、前年に続いて積極的な補強を敢行した。中盤にはジョアン・シミッチと米本拓司、左サイドバックには吉田豊を獲得。宮原とシャビエルはこのシーズンから完全移籍に切り替わった。ランゲラックの加入により出場機会が激減した楢崎は、18年限りで現役を退いている。

 開幕3連勝で首位に立った。その後も勝ち点を積み重ね、ゴールデンウィークを終えた5月12日の時点で首位FC東京を追従する1番手として、勝ち点4差の2位につけている。

 しかし、川崎戦に1-1で引き分けた名古屋は、再び川崎と対戦する8月10日まで、10試合も勝つことができなかった。上位との差は開いて10位まで転落すると、その後も調子は上がらず。3連敗を喫した名古屋は風間監督を解任し、9月28日にマッシモ・フィッカデンティの監督就任を発表した。

 新体制では連続引き分けの後に連敗し、5戦目でようやく初白星を手にしたが、ラスト3試合も勝てず。神戸戦が唯一の勝利となった。それでも、下位チームの不調に助けられて降格圏に沈むことなく、13位でシーズンを終えた。

 ジョーは開幕戦で2つのゴールを奪ったが、全体的には低調なシーズンだった。得点王となった前年のように固め打ちもなく、チームが不調に陥った5月の川崎F戦以降はわずか1ゴールしか挙げられず。シャビエルも3得点6アシストと、前年からは大きく成績を落とした。両外国籍選手の不調は、チームの成績に大きく響いたと言えるだろう。

▽GK
ランゲラック

▽DF
宮原和也
中谷進之介
丸山祐市
吉田豊

▽MF
前田直輝
米本拓司
ジョアン・シミッチ
和泉竜司

▽FW
ジョー
ガブリエル・シャビエル

【了】

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