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ベルギー代表、歴代ストライカーの系譜。FIFAランク1位到達までの道…苦難の時も支えたエースたち

ベルギー代表は今でこそFIFAランキングで1位になり、世界的な強豪に肩を並べているが、長きにわたって低迷していた時期もあった。2010年代の躍進が記憶に新しい一方で、ワールドカップやEUROへの出場を逃し続けていた2000年代や、さらには個性的なタレントが揃っていた1990年代にはどんな選手たちが活躍していたのだろうか。今回はベルギー代表における各年代のエースストライカーたちの系譜を振り返っていく。(2020年6月掲載の記事を再編集したものです)

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

イタリアW杯(1990)

マルク・デグリース
【写真:Getty Images】



マルク・デグリース
生年月日:1965年9月4日
個人成績(1990):4試合出場/1得点0アシスト
個人成績(1994):3試合出場/1得点0アシスト


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デグリースは1980年代にクラブ・ブルッヘ、1990年代前半にはアンデルレヒトで中心選手として活躍した。ベルギー1部では年間MVPに4度も輝き、リーグ優勝も5回経験している、同国サッカー史に残る名ストライカーだ。

ベルギー代表では1984年に19歳の誕生日翌日デビューしてからから1996年にかけて通算63試合に出場し、23得点を記録。ワールドカップにも1990年のイタリア大会と1994年のアメリカ大会に出場し、それぞれの大会で1得点ずつ奪った。

身長172cmと小柄な体格だが、1994年のアメリカワールドカップ、グループリーグ初戦のモロッコ戦では右サイドからのクロスに頭で飛び込んでゴールネットを揺らした。飛び出してきたGKの鼻先でボールに触る、見事なヘディングシュートだった。

キャリア晩年は国外に活躍の場を移し、イングランドのシェフィールド・ウェンズデーやオランダの強豪PSVアイントホーフェンでもプレー。ベルギーに戻ってヘントやベールショットにも在籍した。2002年に現役を引退した直後から2007年までは古巣クラブ・ブルッヘのスポーツディレクターも務めていた。

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