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欧州主要24クラブ、総合評価ランキング。世界最強クラスのS評価、悲しき最低評価はどのチーム?

シリーズ:20/21欧州主要クラブ補強診断 text by 編集部 photo by Getty Images

D評価

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【写真:Getty Images】

マンチェスター・ユナイテッド
昨季チャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献した主力選手は軒並み残留。そこへアレックス・テレスにエディンソン・カバーニ、ドニー・ファン・デ・ベークら即戦力級選手も加わった。陣容はかなり豪華と言えるだろう。しかし、オーレ・グンナー・スールシャール監督の采配は相変わらず質が低く、チームとしての形は未だバラバラな印象だ。やはり“総合力”と言う意味では落ちる。

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アヤックス
ダビド・ネレスやエドソン・アルバレス、そして今夏に加わったアントニーやモハメド・クドゥスなど、相変わらず面白い若手が多い。しかし、ハキム・ツィエクやドニー・ファン・デ・ベークといった主力が引き抜かれた穴は決して小さくないのが事実。エールディビジ制覇は十分可能性があるが、経験値不足も否めないため欧州の舞台では苦戦を強いられるかもしれない。

ボルシア・メンヒェングラートバッハ
昨季はレヴァークーゼンを2ポイント差で振り切って4位フィニッシュ。1年前に3ポイント差で逃したCL出場権を確保した。しかし、移籍市場での動きは非常に静かで、補強も放出も最小限にとどまった。RBライプツィヒから借り受けた21歳のハンネス・ヴォルフと、2シーズン前のインテル移籍以降精彩を欠くヴァレンティーノ・ラザーロ、この2人のオーストリア人アタッカーたちの活躍がCLでの躍進の鍵を握りそうだ。

マルセイユ
PSGに大きく離されはしたが、昨季はリーグ戦中止が決まる段階で2位につけていた。アンドレ・ヴァラン・ボアス監督就任1年目でCL出場権獲得は大きな成果と言っていいだろう。新シーズンに向けた補強は若手中心で、バイエルン・ミュンヘンからフランス人MFミカエル・キュイザンス、ボルシア・ドルトムントからアルゼンチン人MFレオナルド・バレルディ、フランス2部ル・アーヴルからMFパペ・ゲイエなどを迎え入れた。唯一の例外がガラタサライを退団してフリーになっていたDF長友佑都の獲得である。この33歳の経験豊富なサイドバックは、懸案だった左の選手層の問題を解決しうる。酒井宏樹との日本代表サイドバックコンビがCLの大舞台に挑む。

ポルト
財政問題で今夏の主力放出は避けられなかった。18歳のFWファビオ・シウバを4000万ユーロ(約50億円)でウォルバーハンプトンに売却したのを皮切りに、移籍市場閉幕間際になってアレックス・テレスのマンチェスター・ユナイテッド移籍や、ゼ・ルイス、チキーニョ・ソアレスの売却も成立。主将のダニーロ・ペレイラも買い取りオプション付きのレンタルでPSGへと去った。一方、新戦力は国内リーグで実績を残した安価な中堅選手が中心で、ややスケールダウン感は否めない。純粋なタレント力では4大リーグのビッグクラブに見劣りするが、フェリペ・アンデルソン、マラン・サール、マルコ・グルイッチという、それぞれウェストハム、チェルシー、リバプールから市場閉幕日にレンタルした選手たちの活躍がカギを握りそうだ。

【了】

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