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Jリーグ 3年前

鹿島アントラーズが自信を取り戻した証とは? 横浜F・マリノスを撃破、的中した「自分たちの一番の狙い」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

明治安田生命J1リーグ、横浜F・マリノス対鹿島アントラーズが28日に行われ、0-2でアントラーズが勝利した。序盤戦でつまずいたアントラーズは監督解任という苦しい決断も下したが、ここにきて順位を上げてきた。マリノスに3か月半ぶりとなる黒星をつけ、自信を取り戻したと言っていいのではないだろうか。(取材・文:元川悦子)

横浜FMは「一発のミスで狂ってしまった」

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【写真:Getty Images】

「焦れないことを意識しながら回して、相手がズレたところを突いていくことを狙っていましたけど、軽い失点をしてしまった。それで相手にブロックを作られた。鹿島に先制点を取られるとなかなか難しいものがある。一発のミスで狂ってしまったかなと……」

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 2019年のJリーグMVPに輝いた仲川輝人は、こう嘆いた。8月28日のJ1上位対決で2位の横浜F・マリノスは鹿島アントラーズに対して0-2の不覚を喫してしまった。彼らにとっては26日のサガン鳥栖戦で4ゴールを奪って圧勝し、首位・川崎フロンターレに勝ち点1差まで肉薄して迎えた大一番。是が非でも連勝を5に伸ばしたかったが、常勝軍団という高い壁に阻まれる格好になってしまった。

「ゲームの方はマリノスさんがボールを持ち、我々が早く攻めるのを狙うという形になった。自分たちの一番の狙いである『速く攻める』というところから、前半のうちに素晴らしい形で2点取ることができた。それが大きかった」

 相馬直樹監督も評した通り、鹿島の電光石火の2ゴールは相手ペースを完全にかき乱した。その火付け役となったのが、今季チーム最多得点の19歳・荒木遼太郎だ。

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