浦和レッズがあらゆる面で上回った。意地と葛藤、大一番で輝いた背番号3の本音とは…【コラム】

2021年12月13日(Mon)10時19分配信

シリーズ:コラム
text by 元川悦子 photo Getty Images
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タイトルを知るベテランの意地



 この12年間にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇や天皇杯優勝などを経験してきた。そんな33歳のベテランは、大舞台で勝利を引き寄せる術を自然と体得していたのかもしれない。今季は山中亮輔、明本とのポジション争いに敗れ、J1での出場が19試合にとどまった悔しさもゴールの原動力になったのではないか。

 浦和にしてみれば最高の先制点。これでチームを確実に勢いに乗った。1-0で折り返した後半、セレッソも巻き返しを打って出て、前半ほどハイプレスがハマらなかったものの、堅守は崩れなかった。

 宇賀神はイエローカード1枚をもらっていたこともあり、後半15分に早々と交代。本人は悔しさが募ったというが、ピッチを去る時の惜しみない拍手に心を揺さぶられたという。

 実際、これほどまでに大きな拍手を彼は聞いたことなかった。阿部や槙野に比べると「地味な存在」に映りがちな宇賀神だが、紛れもない浦和アカデミー出身の選手。ユースからトップに上がれず、努力を重ねてここまで来たことをサポーターもよく分かっている。その軌跡と明るい性格含めて多くの人々に愛された。その事実を改めて認識させてくれたシーンだった。

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